巣箱」カテゴリーアーカイブ

巣門の位置認識

9月13日、54群に赤い屋根の巣箱用に製作した試作品のスズメバチ捕獲器を取り付けました。すると、直ぐ隣りの今は使われていない重箱式巣箱の巣門(54群と巣門の環境が類似している)を、戻ってきたミツバチが出入りしだしました。54群の巣箱にも近づくのですが、巣箱には入って行かないようです。

重箱式巣箱(右側)の巣門を出入りする戻ってきたミツバチ 9月13日8時33分撮影
重箱式巣箱の様子 8時35分撮影

そこで、スズメバチ捕獲器を取り外しました。すると54群の巣箱に戻って行きました。

8時37分撮影

このミツバチの行動から、ミツバチが巣箱、限定的に言えば巣門の位置をどのようにして覚えているかが分かります。三次元の空間的な位置のみでなく、巣門の環境を画像として覚えていて、(眼で見た)巣門の環境の方を優先していることになります。

赤い屋根の巣箱AとBに採蜜箱を追加 3段と2段に

6月4日に赤い屋根の巣箱Aを2段にしていますが、今日6月22日、巣箱Aを3段に、巣箱Bを2段に拡張しました。

新たに製作した採蜜箱
採蜜箱を裏側から見たところ
巣箱Aの蓋裏の様子 巣箱の中が既に充満していることがわかる 6月22日9時38分撮影
巣箱Bの蓋裏の様子  巣箱A以上に巣箱の中が既に充満していることがわかる 9時55分撮影
巣箱Cの蓋裏の様子 ミツバチの密度がとても低いようだ 10時7分撮影
新たな採蜜箱の設置が完了した 10時9分撮影
巣箱Aの新たに設置した採蜜箱の中の様子 10時12分撮影
巣箱Aの1段・2段の採蜜箱の中の様子 10時14分撮影
巣箱Bの新たに設置した採蜜箱(上)と1段の採蜜箱の中の様子 10時17分撮影

赤い屋根の巣箱の底箱

赤い屋根の巣箱を使い始めて6週間ほど経ちますが、底箱はとてもきれいでした。6月1日には巣箱Cの6月4日には巣箱Bの底箱を取り替えましたが、いずれもスムシはいず、粉状の廃棄物もありませんでした。市販の10枚巣箱と比べると巣箱の底面積が随分と狭いのですが、そのことが良かったのでしょう。

巣箱Bの底箱 6月4日11時20分撮影

赤い屋根の巣箱A 採蜜箱を2段に

6月4日、赤い屋根の巣箱を内検すると、巣箱Aでは、採蜜箱からはみ出して、蓋の裏にもいっぱいのミツバチが付いていました。そこで、巣箱Cの採蜜箱を外し、巣箱Aに重ね、採蜜箱を2段にしました。そして、2段目の採蜜箱に巣礎枠を5枚追加し、採蜜箱いっぱいの枠8枚にしました。

巣箱A 採蜜箱を2段にした 6月4日11時18分撮影
左から採蜜箱2段の巣箱A 採蜜箱1段の巣箱B 採蜜箱を外した巣箱C

赤い屋根の巣箱に巣礎枠を追加

5月25日に、赤い屋根の巣箱に採蜜箱を設置しましたが、その採蜜箱には、それぞれ巣礎枠を3枠ずつ入れておきました。今回は、巣礎枠を10枚追加作成し、6月1日、内検を行いました。
巣箱Aはとても充満したコロニーになっていました。3枚の巣礎枠では足りなかったようで、自然巣板を作り始めていました。

巣箱A 蓋の裏にもミツバチがいっぱいだった 6月1日11時44分撮影
巣箱A 採蜜箱の中に自然巣板が作られていた 11時45分撮影

そこで、自然巣板を取り除き、巣礎枠を5枚追加して採蜜箱いっぱいの枠8枚にしました。

巣箱A 巣礎枠を5枚追加して枠8枚にした 12時5分撮影

巣箱Bは、自然巣板はありませんでした。巣箱Aと同じように巣礎枠を5枚追加して、採蜜箱いっぱいの枠8枚にしました。

巣箱B 枠8枚にした 12時8分撮影

巣箱Cは、前日に分蜂してしまったからでしょう、採蜜箱の中の巣板にはミツバチがほぼいませんでした。巣礎も僅かにしか盛られてなく、蜂蜜は溜められていませんでした。巣箱Cは巣礎枠を追加することなく、3枚のままにしておきました。

巣箱C ミツバチの数が極端に少なくなっていた 12時0分撮影

赤い屋根の巣箱に採蜜箱設置

赤い屋根の巣箱Aに44群を入居させたのは4月20日、巣箱Bに45群を入居させたのは4月21日、巣箱Cに46群を入居させたのは4月23日でした。それから1ヶ月少々経つのですが、巣門前の着地台の裏に蜂球を作るぐらい増勢してきました。

手前からA・B・Cの巣箱 5月25日14時47分撮影
巣箱A
巣箱B
巣箱C
最も大きなコロニーのように思える巣箱Cの46群 5月25日14時47分撮影

そこで、5月25日、分蜂を避けるためと採蜜をするために、採蜜箱を設置することにしました。

巣箱A・B・Cの採蜜箱ともそれぞれ3枚ずつ巣礎枠を入れた
巣箱本体の上に採蜜箱を設置したところ 採蜜箱の側面から撮影 15時38分撮影
採蜜箱設置後の「赤い屋根の巣箱」 巣板用のすのこの上に載せていた方形のベニヤ板は取り外した 15時50分撮影

赤い屋根の巣箱

「セイヨウミツバチの自然養蜂」用に「赤い屋根の巣箱」を作りました。

巣門側
側面(左)と裏面(右)
底箱
巣門にはスライド式のアクリル製(白)の開閉板が組み込まれている 夏は全開、冬は少しだけ巣門を開ける
巣門内側にはアクリル板が取り付けられている スズメバチが巣門を齧って拡張しても、アクリル板で阻まれる
本体の中 巣落ちを防ぐように4本の棒がある
本体の上に巣板用のすのこを載せる
このすのこの上にⅡ型280mL大気圧蜜器や固形餌を載せることができる
分蜂群を入居させた時や冬場はすのこの上に板を載せて、蓋裏に造巣することや寒さを防ぐ
本体側面にはM6規格の鬼目ナットを取り付けている M6規格のアイボルト等をねじ込むことができる ロープを掛ければ、巣箱の転倒を防ぐことができる
同じく本体側面にはM4規格の2個の鬼目ナットが埋込まれている 間隔は8cmで穴開けパンチの間隔だ 識別や名称・履歴などの書類を防水仕様にしてユリヤねじで取り付ける

また、本体側面には、角材が4箇所取り付けられています。上の角材は主に本体を移動させる際に持つためのものです。下の角材は主に側面の板材が曲がるのを防ぐためのものです。

蓋には換気口がある 冬場はこのように閉める
猛暑になれば換気口を開ける
スライド板を固定するための鬼目ナット ユリヤねじをねじ込む
蓋の裏 ユリヤねじを使わない時は、こんな風に蓋の裏から鬼目ナットにねじ込んで紛失を防ぐことができる
スライド板をユリヤねじで固定していない状態 蓋の裏からねじ込んだユリヤねじの末端が鬼目ナットから見える
本体の上には採蜜箱を載せることができる
巣枠は上方のみ M4規格の鬼目ナットと皿ねじで2本の巣枠を締めて巣礎を固定する
屋根の裏の様子 ずれ止めを施している

ところで、この「赤い屋根の巣箱」には、本体と採蜜箱の裏面に観察用の窓があります。観察をする時に白色のアクリル板を外します。

本体裏面の観察窓
採蜜箱裏面の観察窓
観察窓を開けたところ

この観察窓はペアガラス(ただしアクリル板)になっています。熱の出入りを防ぐ効果があると考えています。

観察窓のペアガラス

さて、この巣箱は、底箱・本体・採蜜箱・蓋・屋根から構成されていますが、その内本体と採蜜箱と蓋の被せには、「相欠きつぎ」相当の工法を用いています。

本体と蓋の合わせ部分 1枚の板をトリマーで削っている

真っすぐ上から被せるとしっかりとはまります。この工法により、外側から当て板を使って固定したり、ビスで固定しなくても良くなり、また持ち上げるだけで分離できるようになります。
底箱と本体の合わせ部分は、敢えて加工はしていません。底箱の上に本体を重ねる際は、まず少しずらして重ね、本体を滑るように動かして底箱に重ねます。こうすることで、蜂を挟み込むことが少なくなります。

スズメバチ捕獲器もこの「赤い屋根の巣箱」用に作りました。捕捉空間を2段にしています。

捕捉空間の前面はアクリル板を使っています。捕捉空間の前面が金網の場合、捕捉空間にいるスズメバチに向かってミツバチが戦いに行くことがあり、ミツバチが多数殺されることがあります。そこで、アクリル板で上下を遮断しました。
このアクリル板には、高さ6mm幅10cmの切り欠きがあり、オオスズメバチは通れませんがミツバチは雄バチも含めて通れます。アクリル板は、上方へ引くと取り外せます。スズメバチを取り出すのが容易です。

アクリル板を半分持ち上げたところ アクリル板の両側と下の板には溝が掘られている

「赤い屋根の巣箱」は、様々な機能を備えていますが、実際にそれらの有効性が検証できるよう、また、巣箱自体の耐久性と言う点でも検証できるよう、ミツバチが新居を必要とする季節が来るのを待ち遠しく思います。

33群の女王バチを小型容器に収容

昨年の11月2日のブログ「三度の逃去」で落ち着いていた33群ですが、1月28日の朝、異変がありました。巣箱の近辺に動かなくなったミツバチの働きバチが多数いました。地面にとまる姿勢で動かなくなっていて、触るとまだかすかに動く個体もありましたた。明らかに死体を仲間が巣箱の外へ運び出したのではないことが分かります。

岩の上などに動かない多数の働きバチがいた 2022年1月28日8時43分撮影

思い当たることがありました。前日、この33群の巣箱の辺りを飛んでいるミツバチがいたのを思い出しました。いつもになく活発に活動しているようでした。もしかすると盗蜜だったのかも知れません。
15時半ごろ、33群の巣箱を見に行くと、やはり、ミツバチが活発に巣門を出入りしていました。

巣門を出入りするミツバチ 1月28日15時28分撮影

ふと、直ぐ近くの岩を見た時、そこに女王バチがわずかな働きバチと共にいるのに気づきました。

近くの岩に女王バチがいた 15時29分撮影

これで、盗蜜が確定しました。巣箱を開けることにしました。

巣箱には僅かに2枚の巣脾を入れている
外側の巣脾 この巣脾は元々空巣脾だ
箱側(内側)の巣脾 12群から蜜巣脾を入れていた
上の写真の拡大写真
死んでいる働きバチが目立つ

女王バチと女王バチを取り囲んでいた僅かな働きバチを容器(スズメバチ巣駆除器)に入れ、それから巣蜜(箱側の巣脾から)を入れ、更に盗蜜に飛来してきていたミツバチを入れました。

スズメバチ駆除器の中 16時34分撮影
中央が女王バチ 16時39分撮影
中央が女王バチ 16時47分撮影

他の巣の働きバチを容器の中に多数入れたのですが、当初から争いは見られませんでした。女王バチ側も、盗蜜に飛来した側も互いに馴染んでいるようでした。

今日1月29日、容器の中は安定しているように見えます。

中央が女王バチ 1月29日9時53分撮影
室温が20℃を越え、活発に動き回っている 10時47分撮影

13群・21群・9群の崩壊

昨日は4群の崩壊を記したばかりですが、今日は4群同様に巣門からの出入りがなかった21群と9群を内検しました。

21群について

21群の巣箱(中央)
観察窓から見ても働きバチの姿がない

この21群については、9月5日のブログ「21群の異変」で触れています。その時点では、まだ死滅していませんでしたが、それ以後、時期は不明ですが崩壊したようです。

21群の巣箱の中

王台の跡がいくつか見られます。

王台の跡が見える

21群は、5月24日に10群(10群の分蜂元は不明)からの大規模な分蜂でできた群です。その21群は、7月3日に大規模な分蜂をし、その分蜂群を35群と名付けていますが、35群は7月6日の昼頃に自然界へ逃去しています。その後分蜂元が不明な分蜂を4件観察していますから、この21群からの分蜂も含まれているかも知れません。(33群もその4件の中)ちなみに、巣箱の底に働きバチの死骸はほとんどありませんでした。

9群について

9群の巣箱
9群の巣箱の中 観察窓から見ても働きバチの姿がない
底面の様子 木枠は自作の巣枠

9群も既に崩壊していました。この巣箱は、自作の巣枠を容易に取り外すことができない構造になっていますので、4群の時は巣脾に付いたまま死んでいる働きバチを見ることができましたが、この9群の巣箱の中に働きバチの死体があるのかどうかについては調べられていません。

13群については、既に11月25日に崩壊を確認しています。

底箱の汚れ

スムシ対策として、自作の巣箱では底箱を2個作り、底箱を極く短時間で交換することで、巣箱の底の清掃をしています。
下の2つの写真はほぼ2週間後に取り替えた底箱です。

上写真と下写真の底箱の仕様の違いは、上は巣門が底面にあるのに対して、下は巣門が底面にはなく巣箱本体の途中にあります。その仕様の違いによる汚れの違いはあまりにもはっきりとしています。巣門を巣箱の底面に作るべきでしょう。

次もほぼ2週間後に取り替えた底箱です。

底箱を取り替えてしばらくしてから撮影しましたから、働きバチの数が少なくなっていますが、上の巣箱では、底箱まで働きバチで一杯でした。それに対して、下の巣箱は働きバチの数が少なく、底箱を埋め尽くすほどではありませんでした。その違いが、汚れの量の違いとなって現れています。

巣箱の底を清潔に保つには、底箱に数多くの働きバチがいるのがよいのでしょう。このことを言い換えれば、箱底の「ハチ密度」が高いほどよいと言うことになり、箱底の底面積を狭くすることで「ハチ密度」を高めることができるとも言えます。これは、どのような巣箱を作るかを考える際に考慮すべき知見になることでしょう。