前回の4月13日に引き続き、内検をして底箱の様子を観察しました。既に、この春2回目のヘギイタダニ駆除を開始して、16日が経っています。結果としては、4群共にヘギイタダニの死体は、目視できませんでした。
10群(オリジナル10枚巣箱)
11群(ニホンミツバチ用の巣箱 重箱式)
4月13日の内検の時には、ヘギイタダニの死体がありました。
46群(赤い屋根の巣箱C)
4月13日の内検の時には、ヘギイタダニの死体がありました。
54群(巣枠入りの縦長式の巣箱)
前回の4月13日に引き続き、内検をして底箱の様子を観察しました。既に、この春2回目のヘギイタダニ駆除を開始して、16日が経っています。結果としては、4群共にヘギイタダニの死体は、目視できませんでした。
10群(オリジナル10枚巣箱)
11群(ニホンミツバチ用の巣箱 重箱式)
4月13日の内検の時には、ヘギイタダニの死体がありました。
46群(赤い屋根の巣箱C)
4月13日の内検の時には、ヘギイタダニの死体がありました。
54群(巣枠入りの縦長式の巣箱)
赤い屋根の粘着捕獲器の1つを赤い屋根の巣箱を置いている台に設置していますが、捕獲器の縦幅の方が台の幅の30cmよりも長いため、捕獲器の脚が1部分はみ出していました。そこで、粘着捕獲器を台の上で安定させるために、捕獲器用の台を作成しました。
粘着捕獲器用の台の底面は、巣箱用の台から浮かせています。そうすることで、降雨後に両方の台が乾燥し易いようにしています。また、捕獲器用の台の中央は大きく空けていて、捕獲器に設置した粘着板を下から押して取り出し易くしています。
8月26日にヘギイタダニを調べる器具を50群の底箱に設置しておきました。その器具をほぼ1週間後の9月3日に取り出しました。
小さな点が多数見えますが、近くで見るとそれらはヘギイタダニでした。
ダニ駆除剤は入れていないにも関わらず、これだけたくさんのヘギイタダニが1週間程度で落下したのですから、巣箱の中には今もとても多くのダニがいることがわかります。
この日、アピスタンを飼育中の全ての巣箱に投与することにしました。一般的な巣枠で飼育している群が5群、重箱式が1群、縦長式が1群、そして赤い屋根の巣箱が3群、の計10群が対象です。
上の写真のように、赤い屋根の巣箱にも懸垂型の駆除剤が使えました。
スズメバチ対策に粘着ネズミ捕りシートを使っていて、2点改善したいことがありました。1つは、ネズミ捕りシートに耐水性はあるものの、それでも濡らしたくないことと、2つ目は、捕らえられたスズメバチがもがく間にシートからはみ出して、シートを置いている台などに粘着剤が付くのを防ぐこと(捕らえられたスズメバチが、もがく間にシートからはみ出すことがあるため)です。
そこで、ネズミ捕りシートを収納する次のような容器を作りました。材質はアクリルです。
8月28日、赤い屋根の巣箱の横に設置しました。
次の日の朝方、スズメバチを捕らえることができていませんでしたので、網でスズメバチを捕らえるなどして、徐々にお捕りを増やして、夕刻までにお捕りを8匹にしました。
更に次の日(8月30日)の夕刻になって、やっと1匹ですが、スズメバチを捕獲することができました。
9月2日、降雨後、この捕獲器を見に行くと、粘着シートの上に水滴があったものの、粘着シートの厚紙の部分に水が染み込んではいませんでした。
粘着剤が容器の外に着かない構造にしていますから、その点を含めてこの粘着捕獲器は、十分に機能することが分かりました。
この捕獲器を「赤い屋根の粘着捕獲器」と呼ぶことにします。
現時点で、セイヨウミツバチを9群飼育していますが、その内の5群は巣枠式の巣箱です。その5群については、既にアピバールを投薬しています。残りの4群の内、2群は重箱式の巣箱で、後の2群は縦長式の巣箱です。重箱式・縦長式の巣箱の蓋の下には簀の子状の天敷があるのですが、縦長式の巣箱の1つには天敷がなく、営巣スペースの上方が直接蓋になっています。
これまで、天敷の簀の子状の隙間から、アピバールのような札状のものが差し込めるか試したことがなかったのですが、4月9日、試してみると3群共に容易に差し込むことができました。
天敷のない縦長式の巣箱の場合は、底箱の上に置きました。
昨年は12月8日まで自宅の庭でオオスズメバチを捕獲しています。ネズミ捕りによる捕獲で、それ以降、庭にオオスズメバチが飛来しなかったとは言い切れませんが、岡山市の自宅周辺では、12月の上旬で飛来する季節が終わったと考えました。
では、今年はどうなのでしょうか。11月27日、ネズミ捕りによる調査を始めました。ネズミ捕りを4枚用意し、それぞれに生きているオオスズメバチを2匹ずつ粘着させて、庭の4箇所に置きました。下表はその結果です。
ネズミ捕りでオオスズメバチが捕獲できたのは、12月14日が最後になっています。昨年のデータよりも1週間弱遅めですが、それでもほぼ昨年に近い結果と言えます。
オオスズメバチについては、今年は、岡山市の自宅周辺では12月の中ごろで飛来する季節が終わったと考えてよいでしょう。
11月に2回に渡り、ネズミ捕りで捕獲したオオスズメバチの数を記録しました。
1回目
期間:11月3日9時20分〜11月10日8時37分
場所:庭の5箇所
オオスズメバチの捕獲数:167匹
2回目
期間:11月10日8時38分〜11月27日14時09分
場所:庭の5箇所
オオスズメバチの捕獲数:203匹
11月上旬は、7日間で167匹捕獲しましたので、1日平均にすると
23.9匹/日
となります。
11月中・下旬は、18日間で203匹捕獲しましたので、1日平均にすると
11.3匹/日
となります。
オオスズメバチは11月には、早い時期ほど活発に活動していることが分かります。
アリアトールを砂糖水に混ぜてスズメバチに与える方法が成功したので、スズメバチ駆除器を使うのは止めることにしました。9月23日と24日に引き続き、25日から10月30日までアリアトールを使いました。以下の表は、アリアトールを与えて放した個体数です。
スズメバチ駆除器に用いたフィプロニルには薬害が生じるまでに遅効性がありましたが、アリアトールに含まれるアセフェート(商品名オルトラン)にも遅効性がありそうです。と言うのも、アリアトール入りの砂糖水を飲んだ直後にスズメバチを放していますが、帰巣時の飛び方には異状は見られません。
そこで、アセフェートの遅効性について調べてみることにしました。
アセフェートは、フィプロニルと比較すれば明らかに遅効性は弱いようです。ただ薬効が現れる時間の長短は、主に摂取した量に因ると思われますが、その他にも気温やその間の活動量にも因ることでしょう。
9月5日までのスズメバチ駆除器の試みで、6日・7日・8日とスズメバチを見かけなくなっていましたが、10日になってスズメバチを見かけるようになりました。この日、キイロスズメバチを1匹、オオスズメバチを3匹、コガタスズメバチを1匹捕らえ、スズメバチ駆除器に入れました。11日には、コガタスズメバチを2匹、スズメバチ駆除器に入れました。
15日には、スズメバチ捕獲器(9日に捕獲したスズメバチを取り出していた)に、新たにオオスズメバチが9匹、キイロスズメバチが4匹入っていました。
9月8日のブログ「スズメバチ巣駆除器の試みでオオスズメバチを見なくなった!?」では、「まだ、推測に過ぎませんが、近辺のオオスズメバチの巣が巣ごと駆除されたのかも知れません」と書きましたが、オオスズメバチに限らず、コガタスズメバチもキイロスズメバチも、自宅近辺から巣ごとの駆除はできていなかったことが明らかになりました。
そこで、引き続き、スズメバチを捕獲して、駆除器で毒蜜を与えて放していました。
しかし、1つ問題を感じるようになっていました。と言うのは、多くの場合、毒蜜を飲み始めるまでに時間がかかっていたのです。ですから、別の方法で毒蜜を飲ませたいと思うようになりました。
アリを巣ごと駆除する「アリアトール」(住友化学園芸)というのがあります。これはアセフェート(有機リン系の農薬)と糖類を混合したものです(家庭園芸用殺虫剤の「オルトラン」はアセフェートの商品名)。スズメバチ駆除器で使っていた「ハチの巣コロリ スズメバチ用駆除エサ剤」は、フィプロニルという薬剤が使われていましたので、アセフェートとは別の薬剤です。
このアセフェートを砂糖水に混ぜます。そして、シリンジに入れます。
スズメバチを捕虫網で捕り、フィルムケース(プッシュバイアル)に移し入れてから、シリンジでフィルムケースの中に少量注入します。すると、予想した通りに直ぐに毒蜜を飲み始めました。
この日(9月23日)は他にもオオスズメバチで2例試しましたが、いずれも直ぐに毒蜜を飲み始めました。毒蜜は満腹になるまで飲み続けていたようです。もう飲まなくなってから、放つと飛び去っていきました。
その翌日は、キイロスズメバチを14匹、オオスズメバチを8匹、コガタスズメバチを1匹捕らえ、前日と同じ方法で毒液を飲ませて放ちました。
いずれも直ぐに毒蜜を飲み始めました。
8月29日に改良スズメバチ捕獲器を設置(市販の捕獲スペース1段式を2段に改良)しましたが、11日経った今日9月9日、その結果を見ることにしました。
既に9月6日からはオオスズメバチが飛来しなくなっており、コガタスズメバチの飛来も少なくなってきました。ですから、今日結果を見ることにしたのは、これ以上、捕獲器の有効性を検証する機会を延ばしても、検証の結果は変わらないように思えたからです。
2群に設置の場合:
4群に設置の場合:
5群に設置の場合:
6群に設置の場合:
これらの様子から、改良して取り付けた2段目により多くのスズメバチが入ったことが分かります。このことから、1段目から2段目に繋がる通路の構造が適切であったと言えます。また、昨年までよく起きていたのですが、1段目でスズメバチにたくさんのミツバチが殺されると言うこともありませんでした。
この改良スズメバチ捕獲器は有効なようです。
ちなみに、市販の捕獲スペース2段式の捕獲器も機能していました。
スズメバチ巣駆除器の試みでは、オオスズメバチの場合、8月30日の初回に12匹を対象にしています。その後、記録の限りですが、9月4日にオオスズメバチを3匹対象としました。
9月5日、オオスズメバチを2匹、巣駆除器に一緒に入れると喧嘩を始めましたので、近辺に少なくとも複数のオオスズメバチの巣があることが分かりました。
同日のその後、オオスズメバチを順次6匹捕らえましたが、この6匹は喧嘩がなく、同一の巣から来ていたようです。
6匹共に毒蜜を飲んだわけではないようでしたが、放ちました。
この翌日の6日、オオスズメバチを見かけなくなりました。そして、7日、8日になってもオオスズメバチが飛来しません。まだ、推測に過ぎませんが、近辺のオオスズメバチの巣が巣ごと駆除されたのかも知れません。ただ、追記しておきたいことは、5日の15時40分時点では複数のスズメバチの巣があると考えられるのですが、その後の17時台で駆除の対象としたのが同一の巣のスズメバチだとすれば、辻褄が合わなくなることです。