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自然入居のニホンミツバチが逃去

直近(7月26日)のブログで、ニホンミツバチの様子に触れたばかりですが、その内の自然入居していた群が、7月30日、逃去していました。

蜂がいない 7月30日17時26分撮影
小型のアリが出入りしている 17時26分撮影

毎日、観察していましたので、7月29日から30日にかけて逃去したものと思います。巣箱を自宅に持って帰り内検しました。

底板近くまで巣が伸びている
ミツバチの死体が散見される ミツバチによる底の掃除ができていなかったようだ
巣板の下部に蜜が残されている

その翌日の7月31日、採蜜をすることにしました。

蓋を外したところ 7月31日8時19分撮影
蜜蓋のある巣房が見当たらない

上の1段目を切り離しました。

上から2段目の上面 この断面には蜜があった 8時32分撮影
蜜蓋も見られる

巣板を巣箱から外し、分離機にかけました。

収穫ネットに巣板を入れている 9時7分撮影
巣箱から取り出した巣板の一部
三重のろ過
分離蜜が4L弱採れた

圧縮しての採蜜はしないことにして、セイヨウミツバチに与えました。

13時17分撮影
多数のミツバチがやって来ている 16時31分撮影

その翌日(8月1日)の様子です。

8月1日8時50分撮影

それまでは、スムシは少ないと思っていましたが、巣板を動かすと、巣板の下に多数のスムシがいました。

9時56分撮影
9時57分撮影

自ら選んで巣箱に入居していたニホンミツバチが、巣箱から逃去した原因は何だったのでしょうか。群れが大きくなり、巣箱の中がいっぱいになったからでしょうか。それとも、スムシが増えたからでしょうか。それとも何か他に原因があったのでしょうか。
2021年7月21日、今回の逃去とほぼ同じ時期に、やはり飼育中のニホンミツバチが逃去しました。

2021年7月23日撮影

この時、もうひとつ共通していることは、逃去後に残された巣板に卵や幼虫や蛹はありませんでした。

赤い屋根の巣箱Cからの連日の分蜂

赤い屋根の巣箱C(46群)からは、5月17日に初分蜂がありました。それから9日後の5月26日、2回目の分蜂がありました。

その前日の夕刻、前兆のような小さな分蜂”騒ぎ”があった 5月25日16時12分撮影
5月26日分蜂が始まった 9時9分撮影
露茜(梅)に蜂球を作り始めた 9時18分撮影
オリジナル10枚巣箱に捕獲した 10時57分撮影
一番手前がこの度の分蜂群を入れた巣箱 11時32分撮影

この分蜂群を75群と名付けます。

ところでその翌日、またもや46群から3回目の分蜂がありました。この分蜂の様子はビデオに収めました。
予てから、分蜂時のどのタイミングで女王バチが飛び立つのかを知りたいと思っていました。以前、分蜂時に女王バチが飛び立つところを見たことがありましたし、昨日の46群からの分蜂時にも女王バチが飛び立つところを見ました。ですから、女王バチが飛び立つタイミングを追試的に観察したいと思っていたのです。

クリックでYouTubeへリンク

このビデオからは、女王バチは分蜂時の比較的遅いタイミングで巣箱から飛び立ったことがわかります。そして、女王バチが飛びたった直後の分蜂群の様子を見ると、既に多数の働きバチが密集しつつある空域がありました。

女王バチが巣箱から飛び立ったほぼ直後の様子 既に蜂球ができつつある 10時27分撮影

この状況から考えられることは、女王バチが働きバチを引き連れて分蜂すると表現するのではなく、働きバチが蜂球を作る場所を決めた頃、女王バチが何かしらに誘導されて多数の働きバチがいる場所に飛んで行く、と表現するのが良いように思われます。

この分蜂群を76群と名付けます。午後から知人と一緒に捕獲する予定にしていましたが、12時40分ごろ、逃去してしまいました。

赤い屋根の巣箱Bが分蜂していた

7月1日、赤い屋根の巣箱B(45群)の巣門を出入りする働きバチの数が少ないように感じました。そこで、背面の観察窓を開けて巣箱の中を見ると、働きバチの密度がつい先日と比べて明らかに低くなっていました。いつの間にか分蜂していたのでしょう。

7月1日11時43分撮影

巣板の下部にはいくつも王台がありました。

いくつもあった王台の1つ 11時48分撮影

ところで朝方、分蜂群が逃去しているところを見かけました。逃去に気づくのが遅く、何処に蜂球があったのか見当がつきませんでしたが、空に舞う群れの個体数はかなり多く感じました。確言はできませんが、この逃去の群れが巣箱Bから分蜂(直近で前日)していた群れだったのかも知れません。

空を舞う逃去群 7月1日9時25分撮影

分蜂元不明 62群

6月13日にビックリグミの木に蜂球ができているのを見つけました。分蜂元は分かりませんでした。

6月13日14時19分撮影

6月16日になって、この蜂球が逃去する「瞬間」を目前で見ることができました。以下の写真は、逃去に気づいてから蜂球がなくなるまでの僅かに26秒間の10枚の記録です。

6月16日15時13分31秒撮影
15時13分36秒撮影
15時13分43秒撮影
15時13分45秒撮影
15時13分46秒撮影
15時13分48秒撮影
15時13分50秒撮影
15時13分52秒撮影
15時13分53秒撮影
15時13分57秒撮影

そして空を見ると、ミツバチがたくさん舞っていました。

15時14分35秒撮影

この分蜂群を62群と名付けます。

分蜂防止の試み

先日(5月31日)、赤い屋根の巣箱Cから分蜂があったのですが、赤い屋根の巣箱Aでも分蜂が起こりそうになっていました。そこで、6月8日、強制的にも何とか分蜂を防ぐための工夫をしてみようと思いました。
市販されているニホンミツバチ用の逃去防止器を3個持っていましたので、これを使うことにしました。
ニホンミツバチ用ではありますが、西洋ミツバチの働きバチも出入りできることが分かりました。ただ、くぐり抜けるのがやっとと言う感じでしたので、少し上下幅を広げることにしました。方法としては、高さを斜め切りにした角棒を差し込んで、上下幅を広げます。

6月8日11時54分撮影

こうすることで、通り抜けのしやすさがかなり改善しました。
ただ、雄バチは通り抜けができませんので、分蜂が良く起こる午前中のみ設置することにしました。

33群の女王バチを小型容器に収容

昨年の11月2日のブログ「三度の逃去」で落ち着いていた33群ですが、1月28日の朝、異変がありました。巣箱の近辺に動かなくなったミツバチの働きバチが多数いました。地面にとまる姿勢で動かなくなっていて、触るとまだかすかに動く個体もありましたた。明らかに死体を仲間が巣箱の外へ運び出したのではないことが分かります。

岩の上などに動かない多数の働きバチがいた 2022年1月28日8時43分撮影

思い当たることがありました。前日、この33群の巣箱の辺りを飛んでいるミツバチがいたのを思い出しました。いつもになく活発に活動しているようでした。もしかすると盗蜜だったのかも知れません。
15時半ごろ、33群の巣箱を見に行くと、やはり、ミツバチが活発に巣門を出入りしていました。

巣門を出入りするミツバチ 1月28日15時28分撮影

ふと、直ぐ近くの岩を見た時、そこに女王バチがわずかな働きバチと共にいるのに気づきました。

近くの岩に女王バチがいた 15時29分撮影

これで、盗蜜が確定しました。巣箱を開けることにしました。

巣箱には僅かに2枚の巣脾を入れている
外側の巣脾 この巣脾は元々空巣脾だ
箱側(内側)の巣脾 12群から蜜巣脾を入れていた
上の写真の拡大写真
死んでいる働きバチが目立つ

女王バチと女王バチを取り囲んでいた僅かな働きバチを容器(スズメバチ巣駆除器)に入れ、それから巣蜜(箱側の巣脾から)を入れ、更に盗蜜に飛来してきていたミツバチを入れました。

スズメバチ駆除器の中 16時34分撮影
中央が女王バチ 16時39分撮影
中央が女王バチ 16時47分撮影

他の巣の働きバチを容器の中に多数入れたのですが、当初から争いは見られませんでした。女王バチ側も、盗蜜に飛来した側も互いに馴染んでいるようでした。

今日1月29日、容器の中は安定しているように見えます。

中央が女王バチ 1月29日9時53分撮影
室温が20℃を越え、活発に動き回っている 10時47分撮影

三度の逃去

10月30日に池のほとりに置いた33群の巣箱を出入りする働きバチがいないことに気づきました。11月2日の12時過ぎのことです。

出入りする働きバチがいない 11月2日12時14分撮影

庭の木や自宅周辺を探しましたが、蜂球は見つかりませんでした。ところが、それから30分も経たないころ、平地を飛び交うミツバチの群れがありました。33群がこれまでに幾度か飛び交っていたのと同じ場所です。

飛び交うミツバチの群れ 12時42分撮影

その群れは、平地に接するビックリグミの木に集まり始めていました。

ビックリグミの木に集まり始めていた 12時44分撮影

間もなく、女王バチがいることが分かりました。

女王バチが見える 12時48分撮影

12時過ぎに蜂球を探した時には見つけられませんでしたが、庭のどこかに、もしかするとビックリグミの木の同じ場所に蜂球を作っていたのかも知れません。
33群はこれまでに巣箱から3度逃去しましたので、収容方法を変えることにしました。この弱小群になった33群には広過ぎますが、市販の西洋ミツバチ用10枚巣箱を使うことにし、12群の巣箱から巣脾(蜜入り)を1枚取り出し、保管していた空巣脾1枚と共に、33群に与えることにしました。

手前が蜜入り巣脾 奥が空巣脾
実際に組み入れたところ 蜜巣脾を内側に空巣脾を外側に設置 14時25分撮影

蜂球を崩してこの巣箱の中に入れたのですが、巣箱の中に女王バチは見当たりませんでした。ビックリグミの木に取りこぼしたことになります。しかし、ビックリグミの木に残っているミツバチの中から女王バチを探しましたが、ここでも女王バチは見当たりませんでした。女王バチの所在が不明のまま、巣箱に蓋をしました。

14時43分撮影

ビックリグミの木に残っていた働きバチは、やがていなくなって行きました。

14時43分撮影
15時0分撮影

いつの間にか、女王バチは巣箱に入ったことになります。10月30日にキイチゴにできていた蜂球を収容した時にも、女王バチがいつもまにか巣箱に入っていましたが、今回も同じことが起こったことになります。
夕刻になって、巣箱を池のほとりの同じ場所(1枚目の写真の場所)に移動しました。