日別アーカイブ: 2021年9月5日

フィプロニルの遅効性とは その時間は?

スズメバチ巣駆除器で使う駆除剤には、フィプロニルが含まれているのですが、その特性として遅効性があります。では、この遅効性とはスズメバチの場合、どの程度の時間なのでしょうか。ここで使う駆除剤は、「アース ハチの巣コロリ スズメバチ用駆除エサ剤」です。
9月5日、コガタスズメバチを1匹捕らえて、巣駆除器の中に入れました。

毒蜜を吸い始めた 9月5日9時51分撮影
別の容器に移し入れた 9時54分撮影

12時頃まで時々観察していましたが、特に異常な動きはありませんでした。12時から食事をとっていたのですが、12時38分に見ると、その場で動かなくなっていました。ただ、死んでいたわけではなく、脚がピクピク動いていましたし、刺針を出入りさせていました。全く動かなくなったのは、それから数分後でした。

まだ死んではいなかったが動けなくなっていた 12時38分撮影
完全に動かなくなった 12時40分撮影

このコガタスズメバチは、9時50分ごろに毒蜜を飲み始め、12時40分ごろに死にました。その間は、2時間50分になりますが、12時頃までは異常ではなかったとすると、だいたい2時間強で薬効が現れたのでしょう。
遅効性の要素としては、摂取した量に因る他、変温動物ですので気温にも因るでしょうし、その間の活動量にも因ると思いますので、このようなだいたいの時間でよいでしょう。

21群の異変

9月5日、21群の異変に気づきました。
21群の巣箱は、18mm厚の杉集成材で作ったのですが、底箱の側面を集成材の横切り材で作ったため、崩壊が始まっていました。その修理をしようと巣箱を持ち上げようとしたのですが、とても軽いのです。観察窓を開けてみると、巣脾にミツバチが1匹も見当たりません。巣門を出入りするミツバチもいないようです。

観察窓を開けたところ ミツバチが1匹もいない 9月5日11時9分撮影

分蜂して入居した時には大家族だったのですが、いったいどうなっているのでしょうか。以前から気にはなっていたのですが、雄バチ用の巣房が多かったことと何か関係があるのでしょうか。

雄バチ用の巣房が下方へと連なっている

てっきり逃去したか全滅したと思って、巣箱本体を持ち上げ踏み石の上に横置きすると、ミツバチがいました。

11時41分撮影

巣門側の2・3枚の巣板に集まっていました。底箱にはヘギイタダニの死体はなく、スムシもいませんでした。
底箱を取り替え、巣箱本体を元に戻しました。