9群の崩壊については、既に記述しましたが、今日(12月30日)は巣箱の中を見ることができました。

これまで見てきた自然巣とは違い、かなり複雑な曲線的な巣板になっていました。自作の巣枠を取り外してみると、貯蜜はなく、蛹の巣房がかなりありました。

ミツバチの死体はなく、4群の崩壊のような巣脾に付いたまま死んでいたり、巣房に入って死んでいるいる個体もありませんでした。
昨日は4群の崩壊を記したばかりですが、今日は4群同様に巣門からの出入りがなかった21群と9群を内検しました。
21群について
この21群については、9月5日のブログ「21群の異変」で触れています。その時点では、まだ死滅していませんでしたが、それ以後、時期は不明ですが崩壊したようです。
王台の跡がいくつか見られます。
21群は、5月24日に10群(10群の分蜂元は不明)からの大規模な分蜂でできた群です。その21群は、7月3日に大規模な分蜂をし、その分蜂群を35群と名付けていますが、35群は7月6日の昼頃に自然界へ逃去しています。その後分蜂元が不明な分蜂を4件観察していますから、この21群からの分蜂も含まれているかも知れません。(33群もその4件の中)ちなみに、巣箱の底に働きバチの死骸はほとんどありませんでした。
9群について
9群も既に崩壊していました。この巣箱は、自作の巣枠を容易に取り外すことができない構造になっていますので、4群の時は巣脾に付いたまま死んでいる働きバチを見ることができましたが、この9群の巣箱の中に働きバチの死体があるのかどうかについては調べられていません。
13群については、既に11月25日に崩壊を確認しています。
4群は、今年分かっているだけで5回分封しています(分蜂して6・7・8・23・29群に)。とても良く繁栄していた群ですが、いつしか巣門を出入りする働きバチがいなくなっていました。
今日、内検すると崩壊していました。たくさんの働きバチが巣脾に付いた状態で死んでいます。ただ、僅かな数ですが、ほとんど動けない状態でまだ生きている個体もありました。
蜜は僅かですが、まだ残っていました。
死んだ蜂を巣箱の底に落としました。
空巣脾にするために残っている蜜を庭のミツバチに公開しました。
昨年は12月8日まで自宅の庭でオオスズメバチを捕獲しています。ネズミ捕りによる捕獲で、それ以降、庭にオオスズメバチが飛来しなかったとは言い切れませんが、岡山市の自宅周辺では、12月の上旬で飛来する季節が終わったと考えました。
では、今年はどうなのでしょうか。11月27日、ネズミ捕りによる調査を始めました。ネズミ捕りを4枚用意し、それぞれに生きているオオスズメバチを2匹ずつ粘着させて、庭の4箇所に置きました。下表はその結果です。
ネズミ捕りでオオスズメバチが捕獲できたのは、12月14日が最後になっています。昨年のデータよりも1週間弱遅めですが、それでもほぼ昨年に近い結果と言えます。
オオスズメバチについては、今年は、岡山市の自宅周辺では12月の中ごろで飛来する季節が終わったと考えてよいでしょう。