9群の崩壊については、既に記述しましたが、今日(12月30日)は巣箱の中を見ることができました。
これまで見てきた自然巣とは違い、かなり複雑な曲線的な巣板になっていました。自作の巣枠を取り外してみると、貯蜜はなく、蛹の巣房がかなりありました。
ミツバチの死体はなく、4群の崩壊のような巣脾に付いたまま死んでいたり、巣房に入って死んでいるいる個体もありませんでした。
12月23日、ミツバチに蜜器を使って市販の蜂蜜を給餌しました。
この蜜器は、大気圧式で、ミツバチが蜜を吸うと少しずつ蜜が流れ出す仕組みになっています。体や翅に蜜が付着し難くなっているので、飛べなくなるリスクが少なくなります。
この日の最高気温は12.2℃で、写真を撮った時刻には晴れていて、気温は9℃台でした。
昨日は4群の崩壊を記したばかりですが、今日は4群同様に巣門からの出入りがなかった21群と9群を内検しました。
21群について
この21群については、9月5日のブログ「21群の異変」で触れています。その時点では、まだ死滅していませんでしたが、それ以後、時期は不明ですが崩壊したようです。
王台の跡がいくつか見られます。
21群は、5月24日に10群(10群の分蜂元は不明)からの大規模な分蜂でできた群です。その21群は、7月3日に大規模な分蜂をし、その分蜂群を35群と名付けていますが、35群は7月6日の昼頃に自然界へ逃去しています。その後分蜂元が不明な分蜂を4件観察していますから、この21群からの分蜂も含まれているかも知れません。(33群もその4件の中)ちなみに、巣箱の底に働きバチの死骸はほとんどありませんでした。
9群について
9群も既に崩壊していました。この巣箱は、自作の巣枠を容易に取り外すことができない構造になっていますので、4群の時は巣脾に付いたまま死んでいる働きバチを見ることができましたが、この9群の巣箱の中に働きバチの死体があるのかどうかについては調べられていません。
13群については、既に11月25日に崩壊を確認しています。
昨年は12月8日まで自宅の庭でオオスズメバチを捕獲しています。ネズミ捕りによる捕獲で、それ以降、庭にオオスズメバチが飛来しなかったとは言い切れませんが、岡山市の自宅周辺では、12月の上旬で飛来する季節が終わったと考えました。
では、今年はどうなのでしょうか。11月27日、ネズミ捕りによる調査を始めました。ネズミ捕りを4枚用意し、それぞれに生きているオオスズメバチを2匹ずつ粘着させて、庭の4箇所に置きました。下表はその結果です。
ネズミ捕りでオオスズメバチが捕獲できたのは、12月14日が最後になっています。昨年のデータよりも1週間弱遅めですが、それでもほぼ昨年に近い結果と言えます。
オオスズメバチについては、今年は、岡山市の自宅周辺では12月の中ごろで飛来する季節が終わったと考えてよいでしょう。
近くでビワが咲き始めていました。
庭のセイヨウミツバチが活動しています。
もう一度ビワを見に行くと、かなりの数のセイヨウミツバチがやって来ていました。庭のミツバチと思われます。
巣に戻ってくるミツバチを見ると、花粉をつけています。花粉は3種類認められました。あかだいだい色とみかん色とクリームイエローです。
この中にビワの花粉があるとすれば、クリームイエローの花粉でしょう。