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「赤い屋根の巣箱」の中の様子 4月27日

「赤い屋根の巣箱」を3こ設置しています。それぞれ分蜂群を収容したのは、「A」(44群)が4月20日、「B」(45群)が4月21日、「C」(46群)が4月23日です。
4月20日から1週間後の27日の巣箱の中を見ると、巣板が見えました。「A」は巣箱の縦の長さの3分の2程度、「B」と「C」は3分の1から半分ほどの長さまで、天井板から巣板が伸びてきていました。

巣箱「A」
巣箱「B」
巣箱「C」

王台除去直後に分蜂 そして合同

時機を逸した感がありましたが、4月25日、5群と6群の王台と王椀を除去し、分蜂を防ぐことにしました。
この2つの群は、自家製の10枚巣箱で飼育していて、この巣箱用に継箱を2つ作っていました。これまでも、この継箱を使ったことがありますが、継箱の巣枠では採蜜ができていませんでした。分蜂させたのがその原因と考えています。
5群と6群ともに、王台はいずれもまだ羽化していない状態でした。

6群から除去した王台

これで分蜂を防げると一安心していたのですが、間もなく6群の様子が少しおかしいことに気づきました。かなりの数の働きバチが巣門から出て来ていました。それからしばらくして、11時過ぎ、分蜂が始まってしまいました。元々、今日、分蜂が起こる日だったのかも知れません。

分蜂が始まった 4月25日11時03分撮影

44群が蜂球を作った全く同じ場所(ムベの木がある網状のフェンス)に蜂球を作り始めました。

蜂球を作り始めた頃 11時17分撮影
蜂球が安定している 13時16分撮影

6群を分蜂させないつもりだったのですから、この分蜂群をどう扱うか迷いました。これまで通り、この分蜂群を独立させることはできますが、そうすると、元の6群の王台を全て除去してしまっているのですから、6群は卵から女王バチを育て直さなくてはならなくなります。しかし、自然界では、このような条件(王台がない状態で分蜂する)は存在していないわけですから、本能が対応できるかについての知見が私にはありません。
しかし、そもそも分蜂させてしまうと、継箱での採蜜ができなくなるのですから、分蜂がなかったことにするのが良いのです。それには、分蜂群を元の巣箱に戻すことです。
そんなことができるのでしょうか。できたとして、元の群と分蜂群の間で死闘が起きないのでしょうか。

6群の巣箱と全く同じ自家製の10枚巣箱を用意しました。その巣箱の中に、今朝、6群の継箱に入れた4枚の巣枠を全て取り出して入れました。

写真撮影のために巣枠の間隔を広げている この後片方に詰めた 13時18分撮影

そして、この巣箱を蜂球の直ぐ近くに置き、分蜂群を半数程捕獲しました。

女王バチが捕獲できているか分からない 13時23分撮影
網状のフェンスのため、手前半数を捕獲した 13時23分撮影

しかし、その半数の中に女王バチが入っていたようで、やがて巣箱の巣門に多数の働きバチが集まるようになり、働きバチが巣門から中に入っていきました。

13時29分撮影

15時過ぎ、ほとんどの働きバチが巣箱に入ったので、巣箱を6群を置いている場所に運びました。6群巣箱を巣箱台から外し、分蜂群巣箱を巣箱台に載せました。それから、6群巣箱の巣枠を何枚か分蜂群巣箱に入れ、継箱を載せて、残りの6群巣箱の巣枠を継箱に全て移動しました。蓋をして、これで分蜂群と6群の合同が完了です。

巣箱台に立て掛けているのは6群巣箱の底板 15時19分撮影

心配ごとは杞憂でした。6群と分蜂群は争うことなく、1つの群れに戻ったようです。

11群からの分蜂 46群

4月23日の13時過ぎ、11群から分蜂が始まっていました。

ニホンミツバチ用の巣箱で飼育している11群から分蜂 4月23日13時5分撮影
巣門前の様子 13時9分撮影

分蜂群はアキグミの木に集まりました。

13時17分撮影
13時24分撮影

「赤い屋根の巣箱」の「C」に捕獲しました。

「赤い屋根の巣箱」の「C」に捕獲 14時19分撮影

その後、「C」を巣箱台まで運びました。この群を46群と名付けます。これで、用意していた3個の「赤い屋根の巣箱」の全てが巣箱台に並びました。

「赤い屋根の巣箱」 奥から「A」44群・「B」45群・「C」46群

27群の出戻りと分蜂 45群

4月20日、13時過ぎ、どこかの群から分蜂が始まっていました。

どこかの群が分蜂を始めたようだ 4月20日13時16分撮影

飼育群を見て回ると、27群から分蜂したみたいでした。27群は貸与した先で4月11日に分蜂しています。だとすると今回が2度目と言うことになります。

27群 市販の巣箱で飼育している 13時20分撮影
巣門の前の様子 巣門の下に多数の働きバチが落ちているのは分蜂した証だ 13時25分撮影

ところが、しばらくすると分蜂群は蜂球を作ることなく、27群箱に戻っていきました。

翌日の21日の10時過ぎ、今日もどこかの群から分蜂していました。分蜂元を探すと、昨日の27群でした。

分蜂元の27群 10時10分撮影

ヤマモモの木に蜂球を作りました。

ヤマモモの木に蜂球ができた 11時30分撮影

捕獲しやすい場所です。「赤い屋根の巣箱」の「B」に捕獲しました。

捕獲後の「赤い屋根の巣箱」の「B」の様子 11時41分撮影

この群を45群と名付けます。

分蜂元不明の分蜂群 44群

4月20日の11時頃、気づくと分蜂が始まっていました。9つある巣箱の全部を見て回りましたが、分蜂元らしい群は分かりませんでした。

ムベの木に集まりかけている 4月20日11時09分撮影

網状のフェンスを挟んで蜂球ができましたので、捕獲し難い状態でした。そこで、何回か捕獲を繰り返しました。
巣箱は、「赤い屋根の巣箱」の「A」を使いました。

幾度か巣箱の中に捕獲群入れたが、巣箱の裏面に多数集まるようになった 12時42分撮影 
巣板用のすのこに被せる板を少しずらして、巣箱の中に入れるようにしている 12時42分撮影
本体を少しずらして、底箱と本体との間にも隙間を設けた 多数が巣箱の中に入っていった 12時45分撮影

底箱と本体との隙間から、多数のハチが巣箱の中に入っていったのですが、それでも巣箱の外に多数のハチが残っていました。底箱の下には塊ができていましたので、小さいコンテナーですくうように捕獲し、巣門側に放ちました。すると、その塊の中から女王バチが出て来ました。女王バチは間もなく、巣箱の中へと入って行きました。
巣箱の裏面に多数の働きバチが集まったり、底箱の下に塊があったのは、女王バチが巣箱の裏面にいたからなのでしょう。
ただ、捕獲群は全て巣箱の中に入れたので、幾度か捕獲した群れの中には女王バチはいなかったことになります。女王バチが、後から巣箱の裏面に飛んできたのでしょうか。

この分蜂群を44群と名付けます。

分蜂群の43群 逃去したのでは

12群が分蜂し始め、出戻った同じ日、4月19日、17群が分蜂していました。但し、小規模で巣箱前のフェンスの基礎になっているコンクリートブロックの穴の中に集まっているようでした。

17群の巣箱 簡易的な巣箱だ 4月19日12時24分撮影
巣箱前のフェンスの基礎になっているコンクリートブロックの穴の中に入っているようだ 12時27分撮影

この分蜂群を43群と名付けます。43群は捕獲しないでそのままにしておきました。翌日にはいなくなっていました。逃去したのではないかと思います。

12群からの分蜂 出戻り

4月19日の正午前、分蜂が始まっていました。二十世紀梨の枝に集まってきていました。

二十世紀梨の枝に集まってきていた 4月19日11時48分撮影

ところが、その集まりがなくなり始め、12群の巣箱の前面にたくさんの働きバチが集まっていました。

12時4分撮影

それから20分後、分蜂は取り消されていました。

12時24分撮影

水飲み場

芽出し用のポリポットにセイヨウミツバチがよく来るようになっていました。水を求めてのようです。

芽出し用のポリポットにやって来たセイヨウミツバチ

そこで、陶器の鉢皿に砕石を入れて、水飲み場を作りました。

幾日が経った頃、セイヨウミツバチが1匹ですが来ていました。

4月19日9時39分撮影

重箱式・縦長式の巣箱にもアピバールを投薬

現時点で、セイヨウミツバチを9群飼育していますが、その内の5群は巣枠式の巣箱です。その5群については、既にアピバールを投薬しています。残りの4群の内、2群は重箱式の巣箱で、後の2群は縦長式の巣箱です。重箱式・縦長式の巣箱の蓋の下には簀の子状の天敷があるのですが、縦長式の巣箱の1つには天敷がなく、営巣スペースの上方が直接蓋になっています。
これまで、天敷の簀の子状の隙間から、アピバールのような札状のものが差し込めるか試したことがなかったのですが、4月9日、試してみると3群共に容易に差し込むことができました。

天敷の簀の子状の隙間からアピバールを差し込んだ

天敷のない縦長式の巣箱の場合は、底箱の上に置きました。