月別アーカイブ: 2022年12月

12月のオオスズメバチ

いつまでオオスズメバチが庭に飛来するかを過去2年間観察してきました。2020年は12月8日、2021年は12月14日でした。何れも、ネズミ捕りを使っての捕獲によるものです。
今年は、12月8日、ネズミ捕りで2匹捕獲しています。ネズミ捕りでの捕獲はそれが最後になっていて、12月10日、網で1匹捕獲しました。

12月8日12時16分撮影
12月8日12時17分撮影
12月10日13時28分撮影

オオスズバチの飛来を終日観察していたわけではありませんので、それ以後、庭への飛来がなかったとは言い切れませんが、今年最後にオオスズメバチを見たのは12月10日ということになります。

庭内で巣箱を移動 場所記憶の検証

ミツバチの飼育群数が6群まで減りましたので、その内2群の設置場所を変えて、ミツバチと庭の両方の管理がしやすいようにすることにしました。
巣箱を設置する場所を変えるのは54群と50群です。
54群は、今年の5月10日、庭の西方の空き巣箱置き場に置いてあった巣箱に自然入居した群です。比較的、活発に活動しています。正門から玄関に繋がる通路の直ぐ横の場所でしたので、巣箱を移動したい群でした。
50群は、5月2日に捕獲した分蜂群で、芝地に設置していました。芝地以外の場所に移動すれば、芝刈りがし易くなります。今では活動量が少し劣っている群です。
オオスズメバチがほぼ飛来しなくなるのを待って、12月10日、2km以上離れた親戚の庭に置かせてもらいました。それからほぼ2週間後の12月23日、自宅の庭に戻しました。
移転の期間が短いのですが、元の巣箱の場所をどの程度覚えているのか、興味深いところでした。
翌日の12月24日、54群の元の場所(庭の西方の空き巣箱置き場)にたくさんのミツバチがやって来ていました。

写真中央の場所に元54群の巣箱があった その左右の空の巣箱にもミツバチがやって来ている 12月24日12時30分撮影
右の巣箱に多数のミツバチが出入りしていた 12時34分撮影

同じような現象は、9月13日のブログ「巣門の位置認識」で見ています。

同じ時刻頃の54群の巣箱の様子

夕刻になると、54群の元の場所にやって来るミツバチはいなくなっていましたが、多数のミツバチが寒さで動けなくなってその近辺の地面でじっとしていました。フィルムケースに入れて集めてみると、フィルムケースの8割を占めるぐらいの匹数でした。これらは、54群の巣箱の上蓋を開けて巣箱の中に入れました。
12月25日、54群の元の場所では、午前中は比較的多くのミツバチが来ていましたが、午後3時頃にはほとんど来なくなっていました。

12月25日9時56分撮影
15時5分撮影

この日は、午前中から屋外で蜜巣の蜜を与えていて、そちらの方にもミツバチがやって来ていましたが、そのミツバチは54群が主だったようです。そのことが何らかの影響を与えたのかも知れません。

蜜を求めてやってきていたのは、ほとんどが54群のようだった 9時56分撮影

この日、54群の元の場所の近辺で動けなくなっていたミツバチは極く僅かでした。

低温で動けなくなっているミツバチ 15時2分撮影

他方、50群はこの日(12月25日)になって元の巣箱の場所にやって来るようになりました。

元50群を置いていた場所 12月25日11時54分撮影
巣箱から出て来た働きバチたち 54群と比べると匹数はかなり少ない 11時54分撮影

15時過ぎに元50群を置いていた場所を見ると、動けなくなっているミツバチが3匹いました。この3匹は50群の巣箱の中に戻しました。

元50群を置いていた場所近くで動けなくなっていたミツバチ 15時7分撮影

12月26日になると、54群は、午前中ももうほとんど元の巣箱の場所に行かなくなっていました。そして、12月28日には、元の巣箱の場所へは、既に全く行かなくなっていました。

12月26日11時28分撮影
12月28日10時27分撮影

赤い屋根の巣箱のヘギイタダニ

越冬に向け、赤い屋根の巣箱で、今年最後の底箱交換を行いました(赤い屋根の巣箱Aは既に崩壊)。

赤い屋根の巣箱B 12月10日撮影
赤い屋根の巣箱B かなりの数のヘギイタダニが見られる
赤い屋根の巣箱C 12月10日撮影
赤い屋根の巣箱C こちらもかなりの数のヘギイタダニが見られる
赤い屋根の巣箱C 歩いているヘギイタダニもいた(写真中央)

初めての蜜蝋作り 続き

前回から

午後には蜜蝋が固まっていました。寸胴鍋から蜜蝋を取り出したのですが、ステンレスのメッシュザルとメッシュの収納袋にまだ多めに蜜蝋が残っていました。今度も水が黄色みがかっていましたので、蜂蜜が溶けたのではないようです。蜜蝋に含まれている水溶性の成分なのでしょうか。

14時41分撮影
メッシュの収納袋に蜜蝋が付いている 不純物は蜜蝋から分離できたようだ
重しの裏に蜜蝋が溜まっていた
今度も水が黄色みを帯びていた

取り出した蜜蝋の直径はおよそ25cm、厚みは4.3mm前後、重さは195g程ありました。不純物を漉す前の蜜蝋よりも、厚みで2mm、重さで86g程少なくなっていました。

蜜蝋の表面
蜜蝋の裏面 不純物はほぼ取り除かれている
蜜蝋の厚み
蜜蝋の重さ

初めての蜜蝋作り

12月6日、蜜蝋作りを始めました。
巣板を切り離した後の枠板に付いていた蜂蜜を水で洗い流し、枠板を分解して巣礎の残りを取り出しました。

枠板を水で洗う
枠板を分解して巣礎を取り出す

巣板などが入った大きな鍋に水を入れ、巣板に付いている蜂蜜を水で溶かして取り除きます。

蜂蜜がついている巣板を水で洗う

洗った巣板を26cm寸胴鍋に入れ、5L程水を入れて火にかけます。

火にかけた直後 16時46分撮影
スクランブルエッグのように見える 16時58分撮影
17時7分撮影
よく見ると蜜蝋が完全に液状になっている 浮いているのは不純物のようだ 17時8分撮影

加熱を止め、このまま次の日まで冷えるのを待つことにしました。

12月7日、蜜蝋が水と分離して浮かんで固まっていました。

蜜蝋が水に浮かんで固まっている 12月7日8時17分撮影
蜜蝋の下には黄色みを帯びた透明な水だけがあった 蜂蜜が水に溶けているのだろうか

蜜蝋の上面には不純物がついていました。蜜蝋の直径はおよそ25cm、厚みは6.3mm前後、重さは281g程ありました。

蜜蝋の厚み
蜜蝋の重さ

蜜蝋から不純物を取り除くことにしました。蜜蝋を4片に割り、メッシュの収納袋に入れ、寸胴鍋に入れました。収納袋の上にステンレスのメッシュザルを被せ、そのザルの上に重しを載せ、水を入れて加熱しました。

蜜蝋を4片に割り、メッシュの収納袋に入れた
水を加える前の様子

水温が80℃程になると、蜜蝋が溶けて浮いてくるようになりました。

9時33分撮影
蜜蝋が溶けているのがわかる 9時33分撮影
蜜蝋が水面に浮かんできた 9時34分撮影
9時34分撮影
9時38分撮影
9時42分撮影
9時57分撮影
透明度が増してきた 加熱を止めた 10時9分撮影

次回に続く

採蜜箱1箱からの採蜜 1.8kg

12月4日に、赤い屋根の巣箱Aの採蜜箱から採蜜した蜂蜜が、漉し器からほとんど滴下したようです。容器に1.4L程貯まっていました。

3層の漉し器で漉されて貯まった蜂蜜 12月6日10時18分撮影
1.4L程貯まっている

糖度を測ってみると、79.2度程(79.0 79.1 79.6 79.3 79.1の平均)ありました。
保管のため、瓶等に詰めました。

7個の小瓶には200gずつ、DISPENSERには322g、残りが65gで、合わせると1787gになりました。
赤い屋根の巣箱での養蜂では、家庭で蜂蜜を消費することを想定しています。ですから、家族構成によって違いがあるとは思いますが、一度の採蜜で1.8kg程採れれば、取り敢えず十分でしょう。今年は採蜜箱1つだけから採蜜しましたが、来年は複数の採蜜箱から採蜜できれば思います。

赤い屋根の巣箱の採蜜箱から採蜜

今年の9月21日のブログ「赤い屋根の巣箱の貯蜜」で、「採蜜するには、遠心分離器が利用できるように、1枚1枚の巣板が収納できるケースを作ると便利ですから、そのような収納ケースを作ってから採蜜しようと思います」と書いていましたが、この度(12月4日)、その収納ケースを作りました。

採蜜用の収納ケース

この収納ケース(蜜分離籠)は、透明アクリル板を使っています。また、遠心分離器が回転する際に、巣板が外れないように、アルミの丸棒を使っています。

設計図

採蜜に使ったのは、赤い屋根の巣箱Aの1段目の採蜜箱です。

赤い屋根の巣箱Aの1段目の採蜜箱
1段目の採蜜箱を底面から見たところ

まず、巣板を採蜜箱の側面から切り離します。

巣板は採蜜箱の側面にも付いている 巣板を側面から切り離したところ

巣板を採蜜箱から取り出します。

採蜜箱から巣板を取り出したところ 巣板は全部で8枚ある

巣板を枠板から切り離します。

切り取った蜜巣を蜜分離籠に入れて行きます。蜜分離籠に蜜巣を4枚入れるとアルミ棒で支えます。

もう1つの蜜分離籠にも同じようにして蜜巣を入れます。この後、この2つの蜜分離籠を遠心分離器にセットします。

蜜分離籠を遠心分離器にセットしたところ

これで採蜜の準備は完了です。遠心分離器を回転させた後、蜜分離籠を取り出すし、巣房から蜂蜜が抜けていました。

遠心分離器から蜜分離籠を取り出したところ 巣房から蜂蜜が抜けていた
採蜜した後の蜜蝋