結婚飛行を了えてなくても分蜂?

今朝、49群の王台を全て除去したつもりでいましたが、巣脾を一枠見落としていました。その巣脾にも複数の王台があり、幸運にも女王バチが王台から羽化するところを見ることができました。

女王バチが出かけている 7月9日16時15分撮影
巣房から女王バチが出て来た 16時18分撮影
この女王バチは上記の女王バチとは別個体 既に何匹か女王バチが生まれている可能性がある 16時19分撮影
同じ巣枠の別の箇所の王台の様子 ここでも羽化が始まっていた 16時21分撮影

昨日「分蜂騒ぎ」があったため、今朝、1匹の女王バチを確認後王台を除去したのですが、見過ごしの王台があったため、15時半頃からの分蜂時にまでに複数の女王バチが誕生していた可能性が出てきました。分蜂が起こったのはそのためだったのかも知れません。
振り返ってみると、49群は今の巣箱に5月2日に自然入居した群で、6月28日に49群の女王バチが63群となって分蜂しました。そこで、6月28日以降、新女王バチが羽化したと考えられますが、7月6日には次の分蜂があったのですから、6月28日以降に羽化した女王バチが7月6日に出て行ったことになります(64群)。この女王バチは僅かに最大8日間49群の巣箱にいたことになります。この間に結婚飛行を済ましたのでしょうか。そして、7月6日の僅か3日後の7月9日、この最大4日間に羽化した新女王バチが、分蜂して巣箱を出て行ったことになります(65群)。この経過から考えると、新女王バチは必ずしも結婚飛行を了えてなくても、分蜂するのではないかと考えられます。

女王バチの蛹

ところで、女王バチの蛹は翅が伸びてはいませんが、上の2つ目の写真を見ると、女王バチが王台から出てくる時には、既に翅が伸びていることが分かりました。これは、アシナガバチでも同じことですが、同じ膜翅目で言えば、クロオオアリの女王アリの羽化とは違っています。クロオオアリの女王アリの場合は、蛹は繭の中に入っているのですが、羽化する際には、働きアリが繭を破り、女王アリを繭から出して、働きアリが体を覆う薄い膜を取り除き、それから翅が伸び始めます。

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