「セイヨウミツバチの自然養蜂」用に「赤い屋根の巣箱」を作りました。
また、本体側面には、角材が4箇所取り付けられています。上の角材は主に本体を移動させる際に持つためのものです。下の角材は主に側面の板材が曲がるのを防ぐためのものです。
ところで、この「赤い屋根の巣箱」には、本体と採蜜箱の裏面に観察用の窓があります。観察をする時に白色のアクリル板を外します。
この観察窓はペアガラス(ただしアクリル板)になっています。熱の出入りを防ぐ効果があると考えています。
さて、この巣箱は、底箱・本体・採蜜箱・蓋・屋根から構成されていますが、その内本体と採蜜箱と蓋の被せには、「相欠きつぎ」相当の工法を用いています。
真っすぐ上から被せるとしっかりとはまります。この工法により、外側から当て板を使って固定したり、ビスで固定しなくても良くなり、また持ち上げるだけで分離できるようになります。
底箱と本体の合わせ部分は、敢えて加工はしていません。底箱の上に本体を重ねる際は、まず少しずらして重ね、本体を滑るように動かして底箱に重ねます。こうすることで、蜂を挟み込むことが少なくなります。
スズメバチ捕獲器もこの「赤い屋根の巣箱」用に作りました。捕捉空間を2段にしています。
捕捉空間の前面はアクリル板を使っています。捕捉空間の前面が金網の場合、捕捉空間にいるスズメバチに向かってミツバチが戦いに行くことがあり、ミツバチが多数殺されることがあります。そこで、アクリル板で上下を遮断しました。
このアクリル板には、高さ6mm幅10cmの切り欠きがあり、オオスズメバチは通れませんがミツバチは雄バチも含めて通れます。アクリル板は、上方へ引くと取り外せます。スズメバチを取り出すのが容易です。
「赤い屋根の巣箱」は、様々な機能を備えていますが、実際にそれらの有効性が検証できるよう、また、巣箱自体の耐久性と言う点でも検証できるよう、ミツバチが新居を必要とする季節が来るのを待ち遠しく思います。