スズメバチ巣駆除器作成

スズメバチの巣を巣ごと駆除する商品が2社から発売されています。いずれも餌にフィプロニルという毒の薬剤を使っています。これらの商品には、ミツバチが嫌がる成分を配合しているとのことですが、注意書きには、ミツバチの巣箱近くでは「使用しない」または「使用を避ける」とあります。
この両者の説明は矛盾しているようで、何か判然としません。そこで、確実にミツバチに害を及ばせないために、「スズメバチ巣駆除器」を作りました。

スズメバチ巣駆除器 駆除剤はアース製薬のものを使っている
上面図 駆除剤の横にスズメバチが入れないように三角形の仕切がある
側面図 本体は上下が分離できる また、図では左右2図に分けて描いているが一体のもの
側面図 アクセス側

この巣駆除器は、スズメバチを自然に呼び込むのではなく、捕虫網で捕らえて一旦プッシュバイアル(フィルムケース様のもの)に入れ、アクセス窓から巣駆除器の中に入れます。スズメバチが、毒剤を飲むのを確認してから放ちます。こうすることにより、ミツバチが毒剤を飲むリスクが完全に無くなります。

最後の分蜂は7月22日だった

7月22日に40群の分蜂があって、今日でちょうど1ヶ月になります。7月22日以降は、分蜂を見ることはありませんでした。ことしのセイヨウミツバチの分蜂は7月22日を持って終わったようです。
振り返ると今年最初の分蜂は、3月26日でした。およそ4ヶ月に渡って分蜂があったことになります。
昨年3月27日に購入したのが「2群」です。この2群からの分蜂群を6月11日に捕獲し、2つの群が生き残りました。それが「4群」と「5群」です。今年は、これら3つの群が当初は分蜂元となり、7月22日までに35回に上る分蜂を繰り返しました。その内、現在飼育しているのは、21の群になります(6月の中ごろからは、1例を除いて、意図的に逃去させてきたため)。

セイヨウミツバチがスズメバチを倒す

「熱殺蜂球」と言えば、ニホンミツバチがスズメバチを死に至らしめる蜂球ですが、セイヨウミツバチには、その習性がないとされています。
8月1日、ふとセイヨウミツバチの5群の巣箱を見ると、巣門前で蜂球を作っていました。そのこと自体は時々あることですが、よく見るとスズメバチらしいハチが蜂球の中にいるようです。ほんのしばらくして、その蜂球の一部が芝生の上に落ちました。

蜂球の一部が落ちた後 8月1日9時42分撮影
芝生の上に落ちた蜂球の一部 9時43分撮影

その続きは観察していませんが、夕刻になって見に行くと、スズメバチが死んでいました。

8月1日18時54分撮影

このスズメバチはとても小柄で、コガタスズメバチだろうと思っていました。今日になって実体顕微鏡で頭部を見ると、やはりコガタスズメバチのようです。(オオスズメバチとコガタスズメバチの頭部での見分け方には2つの方法があります。1つは頭楯の下部がオオスズメバチは突起が2つ、コガタスズメバチは突起が3つです。もう1つは、2本の触角の付け根の間の形の違いです)

頭楯の突起が3つあるように見える。また、2本の触角の付け根の間の形からコガタスズメバチのようだ 8月16日撮影
参考:オオスズメバチの頭部
参照:コガタスズメバチの頭部

セイヨウミツバチが、小柄とは言えコガタスズメバチを倒したのですが、「熱殺蜂球」に因るものだったのでしょうか。そのようにも思えたのですが、別のようにも考えられることに気づきました。
スズメバチが襲ってきたのですから、ミツバチは集団で応戦したのでしょう。すると、スズメバチを複数匹で取り囲むことになります。それが蜂球になります。多くのミツバチから反撃されて、やがてスズメバチは死に至ります。問題は、その際、死因が「熱殺」であったかどうかです。
そのように考えてもう一度写真を見ると、この蜂球では熱が篭りそうにはありません。恐らく、コガタスズメバチを死に至らせたのは「熱殺」ではなかったのでしょう。

分蜂 39群・40群

7月20日に34回目の分蜂がありました。「39群」と名付けます。この39群の分蜂元は2群で、隣宅の高木の上部に蜂球を作りました。大規模な分蜂でした。翌日の午前中に逃去しました。

39群 分蜂元の2群 7月20日9時31分撮影
39群 隣宅の高木の上部に蜂球を作った 9時31分撮影 翌日の午前中に逃去

7月22日にも分蜂がありました。35回目の分蜂です。「40群」と名付けます。この40群の分蜂元は不明です。分蜂の規模も分かりません。
40群に気づいたのは、逃去する時になってのことでした。いつの間にかヤマモモに蜂球ができていたようで、夕刻、ちょうどヤマモモの近くにいて、そこから逃去する際の羽音で気づきました。写真を撮る間もなく飛び去って行きました。

擬似分蜂

7月13日に38群が分蜂した後の7月15日、とても小さな蜂群がありました。

アキグミに集まった蜂群 7月15日8時41分撮影
アキグミの蜂群の直下の様子 8時48分撮影

芝生の上の蜂群の中に、女王蜂かまたは死んだ女王蜂がいるのではないかと思い、調べてみましたが見つけることはできませんでした。また、アキグミの蜂群も少し崩しながら調べてみましたが、こちらも女王蜂を見つけることができませんでした。
結局、この蜂群は分蜂群とは言えないようなのですが、この蜂群の由来等については何も分からないままでした。

分蜂 35群から38群

前回の29回目の分蜂(7月2日)の後、7月13日までに4回分蜂がありました。

群名  分蜂日  分蜂元  蜂球を作った場所・規模   逃去日
35群  7月 3日  21群   アキグミ   大規模   7月6日昼頃逃去
36群  7月 10日  19群  ヤマモモの横のフェンス 中規模  7月13日昼頃逃去
37群  7月 13日  不明  ヤマモモ雄木  小規模  7月17日午前逃去
38群  7月13日  不明   ビックリグミ 大規模   7月14日午後逃去

分蜂してから逃去するまでの日数が長くなっています。37群は5日かかっていて、35群と36群は4日かかっています。それ以前に逃去したセイヨウミツバチの群が9群あり、ニホンミツバチは5群ありました。このことで、近辺に適した営巣場所が少なくなってきているのかも知れません。

35群 21群から飛び出す分蜂群 7月3日9時4分撮影
35群 アキグミに蜂球を作り始めた 9時10分撮影
35群 蜂球 11時7分撮影 4日後の7月6日昼頃逃去した
36群 分蜂元の19群 7月10日8時27分撮影
36群 分蜂群は既に巣箱から出てしまったようだ 残された働きバチの数が少ない 8時28分撮影
36群 ヤマモモの横のフェンスに蜂球を作り始めた 8時36分撮影
36群 9時33分撮影
36群 7月13日の様子 蜂球ができて4日が経っている 8時28分撮影 この日昼頃逃去した
37群 ヤマモモの雄木に蜂球 右上の蜂球は36群 7月13日8時48分撮影
37群 分蜂して5日目の7月17日午前、逃去して行った 7月17日10時7分撮影
38群 空を舞う 7月13日8時27分撮影
38群 ビックリグミに蜂球 8時45分撮影
38群 7月14日10時41分撮影 この後午後に逃去 

底箱の汚れ

スムシ対策として、自作の巣箱では底箱を2個作り、底箱を極く短時間で交換することで、巣箱の底の清掃をしています。
下の2つの写真はほぼ2週間後に取り替えた底箱です。

上写真と下写真の底箱の仕様の違いは、上は巣門が底面にあるのに対して、下は巣門が底面にはなく巣箱本体の途中にあります。その仕様の違いによる汚れの違いはあまりにもはっきりとしています。巣門を巣箱の底面に作るべきでしょう。

次もほぼ2週間後に取り替えた底箱です。

底箱を取り替えてしばらくしてから撮影しましたから、働きバチの数が少なくなっていますが、上の巣箱では、底箱まで働きバチで一杯でした。それに対して、下の巣箱は働きバチの数が少なく、底箱を埋め尽くすほどではありませんでした。その違いが、汚れの量の違いとなって現れています。

巣箱の底を清潔に保つには、底箱に数多くの働きバチがいるのがよいのでしょう。このことを言い換えれば、箱底の「ハチ密度」が高いほどよいと言うことになり、箱底の底面積を狭くすることで「ハチ密度」を高めることができるとも言えます。これは、どのような巣箱を作るかを考える際に考慮すべき知見になることでしょう。

分蜂 34群 分蜂中の巣箱の中を写す

7月2日に29回目の分蜂がありました。「34群」と名付けます。この34群の分蜂元は19群で、ヤマモモに蜂球を作りました。大規模な分蜂でした。
この分蜂時に、初めて巣箱内の様子を写すことができました。
次の動画は、最初の30秒間が巣箱の中、次の43秒間が外の様子、最後の17秒間が巣門の周りの様子です。それぞれ、8時6分からの30秒間、8時8分からの43秒間、8時11分からの17秒間になります。
この34群は、14時20分頃に逃去しました。

巣箱の中(8時6分から30秒間)、外の様子(8時8分から43秒間)、巣門の周りの様子(8時11分から17秒間)
ヤマモモに蜂球を作り始めた 7月2日8時26分撮影
既に出来上がった蜂球 11時43分撮影
蜂球から飛び出した34群の群れ 14時24分撮影

分蜂 33群 庭の外の自然木に 蜂球のまま5日間も

6月24日に28回目の分蜂がありました。「33群」と名付けます。この33群の分蜂元は9群のようです。大規模な分蜂でした。
この分蜂群の特徴は、2点あります。
1つは、確認できていた限りでは初めて蜂球を庭の外の自然木に作ったことです。
2つ目は、5日間も蜂球のままだったことです。

分蜂に気づいた時には空を舞っていた 6月24日14時22分撮影
巣門の前の様子から分蜂元を9群と推定 14時23分撮影
庭の外の自然木に蜂球を作り始めた 14時28分撮影
蜂球が出来上がっている 16時25分撮影
蜂球の拡大写真 16時25分撮影

この蜂球のまま5日間を過ごし、6月28日の午後に逃去しました。その間、27日には1.5mmの降雨がありました。

分蜂 32群 最後の捕獲

分蜂がいつまでも続く中で、分蜂群の収容を終了することにしていましたが、ニホンミツバチ用に自作した巣箱が1つあり、飼育中のニホンミツバチがもう分蜂しないだろうと考えて、この巣箱を新たなセイヨウミツバチの分蜂群に使うことにしました。
6月22日に27回目の分蜂があり、これをニホンミツバチ用天窓無しの巣箱に収容しました。「32群」と名付けます。この32群の分蜂元は20群です。ウメ露茜に蜂球を作りました。大規模な分蜂でした。

分蜂元の20群の巣箱 6月22日14時21分撮影
巣箱から出る分蜂はもう終わっていたが、巣箱の下に働きバチがいたので、分蜂元と判断 14時21分撮影
ウメ露茜に蜂球 14時22分撮影

翌日になって、ニホンミツバチ用天窓無しの巣箱に収容しました。

分蜂 31群 蜂球からの飛翔を見る

6月16日に26回目の分蜂がありました。「31群」と名付けます。この31群の分蜂元は不明です。ウメ豊後に蜂球を作りました。中規模な分蜂でした。

ウメ豊後に蜂球 6月16日17時55分撮影
日を越してもまだ蜂球のままだった 6時30分撮影

今回は蜂球から飛び立つところをビデオに収めることにしました。

6月17日13時50分から2分間の動画

分蜂 30群 蜂球のまま日を越してから飛翔

6月14日に25回目の分蜂がありました。「30群」と名付けます。この30群の分蜂元は不明です。ムベ横のフェンスに蜂球を作りました。小規模な分蜂でした。
ところで、昨年からの3つの群を含め、もう既に20個の群を保有しています。「セイヨウミツバチの自然養蜂」の形を模索してきたのですが、ほぼ検証が出来るようになってきました。自作してきた巣箱ももう作らなくても良いようです。
そこで、もうこれ以上分蜂群を捕獲しないことにしました。そして、分蜂群をそのままにしておいて、その後の様子を観察することにしました。

30群 ムベ横のフェンスに蜂球 6月14日11時31分撮影
翌日の早朝の様子 6時35分撮影
蜂球がなくなっていた 9時59分撮影

日を越しての飛翔でした。

分蜂 29群 蜂球を作らず逃去?

6月10日の14時過ぎ、空に分蜂群が舞っていました。4群から分蜂したように思えました。

4群から分蜂したように思えた 6月10日14時8分撮影
空の様子 14時11分撮影

ところが意外なことに、この空を舞う群れは、そのまま西方へと消えて行きました。蜂球を作らなかったのです。
しかし、これは、何かの勘違いなのかも知れません。2つの可能性があります。
1つは、蜂球が既に庭にできていて、それに気づいていなかったのかも知れません。
2つ目は、少し離れた確認できないところに蜂球を作ったのかも知れません。ちなみに、これまではほとんどが自宅の植木等に蜂球を作り、隣宅には3回蜂球を作ったのですが。
収容はできませんでしたが、分蜂群ではあるので、この分蜂群を「29群」と名付けます。

分蜂 28群

6月10日に23回目の分蜂がありました。「28群」と名付けます。この28群の分蜂元は8群のようですが、断定はできないでいます。ヤマモモに蜂球を作りました。大規模な分蜂でした。逃去した25群で使った18mm厚杉仕様瓶養蜂観察窓付き巣箱に収容しました。

28群 ヤマモモに蜂球 6月10日8時29分撮影
28群 18mm厚杉仕様瓶養蜂観察窓付き巣箱に収容中 9時18分撮影

25群が巣箱から逃去

25群については、こちらで触れていますが、今日6月6日、6月2日に収容した巣箱から逃去したことが分かりました。

今日の15時過ぎの27群の分蜂以前に、ビックリグミに小規模の蜂球ができていることに気付いていましたが、27群の収容を優先している間に、この小規模の蜂球がなくなっていました。
この小規模の蜂球も、分蜂群なのだろうと当然のように思っていたのですが、25群の巣箱が空になっていることに気づきました。蜂球があったビックリグミは、25群を収容していた巣箱の直ぐ横にあります。
25群が小規模な分蜂群であったことも考え合わせると、ビックリグミの蜂球は、25群が引越のために一時的に作った蜂球だった思われます。
昨年も含めてこれまでに、20回、分蜂群を収容してきましたが、初めて収容後に逃去がありました。ちなみに巣箱は様々な仕様のものを使ってきましたので、巣箱が逃去の要因ではなさそうです。
では、この25群は特別な群だったのでしょうか。今となっては検証しようがありません。

分蜂 24群から27群

前回の18回目の分蜂(5月31日)の後、6月6日までに4回分蜂がありました。

群名  分蜂日  分蜂元  蜂球を作った場所・規模  収容巣箱
24群  6月 2日  10群?  ヤマモモ 大規模  午後逃去
25群  6月 2日  10群?  清水白桃 小規模  18mm厚杉仕様瓶養蜂観察窓付き巣箱
26群  6月 5日  12群   ムベ  大規模  ニホンミツバチ用各窓付き(3段)
27群  6月 6日  11群   ムベ横のフェンス  市販10枚巣箱

24群と25群は、状況から考えて10群から同時に分蜂したのではないかと思われますが、どちらかが、他の群から分蜂していたのかも知れません。同じ分蜂群が、一時的に複数個所に蜂球を作ることはありますが、24群が午後には逃去し(したがって女王蜂がいたと考えられます)、その後まだ蜂球を作っていた25群を収容しています。ただし、収容蜂球に女王蜂がいたかどうかは確認していません。
26群の分蜂元の12群は、今年の4月21日に5群から分蜂した群です。昨年からの5群の女王蜂(元2群出身)が12群の女王蜂となり、その女王蜂が分蜂して22群として去った後の新12群女王蜂が、更に分蜂して26群の女王蜂になった可能性があります。
また、27群の女王蜂についても可能性として経緯を遡ることはできますが、26群の場合も同様ですが、それまでに分蜂元が不明な分蜂群がありましたので、あくまでも推測に過ぎません。

24群 ヤマモモに蜂球 6月2日7時48分撮影
24群 午後には逃去していた 13時40分撮影
25群 清水白桃に蜂球 6月2日7時49分撮影
24群の蜂球と25群の蜂球の位置関係 左がヤマモモ(24群) 右が清水白桃(25群)
26群 分蜂が始まって少し経った頃 6月5日13時7分撮影
26群 ムベに蜂球 14時00分撮影
26群 ニホンミツバチ用各窓付き(3段)に収容 14時35分撮影
27群 分蜂が始まった頃 6月6日15時3分撮影
27群 分蜂群が飛翔している 15時3分撮影
27群 ムベの横のフェンスに集まり出した 15時9分撮影

分蜂 23群

5月31日に18回目の分蜂がありました。「23群」と名付けます。この23群の分蜂元は4群で、隣宅の高木の上部に蜂球を作りました。大規模な分蜂でした。

23群 分蜂中の様子 5月31日13時59分撮影
分蜂が始まった頃の様子だが、既に女王蜂は飛び立っていたようだ 14時1分から30秒間の動画
隣宅の高木に集まり始めた 14時9分撮影
分蜂群を集めているところ 既に女王蜂は巣箱の中に入る 14時59分撮影 

分蜂 22群 巣箱の直ぐ前に集まる

5月25日に17回目の分蜂がありました。「22群」と名付けます。この22群の分蜂元は12群(4月21日5群から分蜂)です。この分蜂群は、12群巣箱の直ぐ前に集まりました。

22群 5月25日11時45分撮影
コンクリートブロックの上の様子 11時45分撮影
全体の様子 11時47分撮影

収容がとても難しい状況でしたが、何度も試みる内、コンクリートブロックの方に女王蜂がいたらしく、新たな巣箱に女王蜂を入れることができました。

巣箱への収容の様子 13時34分から30秒間
ほとんどが新しい巣箱に入ったようだ 14時00分撮影