今年の2月27日、Ⅲ型500mL大気圧蜜器を蜜器台に置いて給餌をしています。今日は、同じ器具を使って給餌を始めました。蜜は市販の果糖ブドウ糖液糖です。

今年の2月27日、Ⅲ型500mL大気圧蜜器を蜜器台に置いて給餌をしています。今日は、同じ器具を使って給餌を始めました。蜜は市販の果糖ブドウ糖液糖です。
ミツバチの飼育群数が6群まで減りましたので、その内2群の設置場所を変えて、ミツバチと庭の両方の管理がしやすいようにすることにしました。
巣箱を設置する場所を変えるのは54群と50群です。
54群は、今年の5月10日、庭の西方の空き巣箱置き場に置いてあった巣箱に自然入居した群です。比較的、活発に活動しています。正門から玄関に繋がる通路の直ぐ横の場所でしたので、巣箱を移動したい群でした。
50群は、5月2日に捕獲した分蜂群で、芝地に設置していました。芝地以外の場所に移動すれば、芝刈りがし易くなります。今では活動量が少し劣っている群です。
オオスズメバチがほぼ飛来しなくなるのを待って、12月10日、2km以上離れた親戚の庭に置かせてもらいました。それからほぼ2週間後の12月23日、自宅の庭に戻しました。
移転の期間が短いのですが、元の巣箱の場所をどの程度覚えているのか、興味深いところでした。
翌日の12月24日、54群の元の場所(庭の西方の空き巣箱置き場)にたくさんのミツバチがやって来ていました。
同じような現象は、9月13日のブログ「巣門の位置認識」で見ています。
夕刻になると、54群の元の場所にやって来るミツバチはいなくなっていましたが、多数のミツバチが寒さで動けなくなってその近辺の地面でじっとしていました。フィルムケースに入れて集めてみると、フィルムケースの8割を占めるぐらいの匹数でした。これらは、54群の巣箱の上蓋を開けて巣箱の中に入れました。
12月25日、54群の元の場所では、午前中は比較的多くのミツバチが来ていましたが、午後3時頃にはほとんど来なくなっていました。
この日は、午前中から屋外で蜜巣の蜜を与えていて、そちらの方にもミツバチがやって来ていましたが、そのミツバチは54群が主だったようです。そのことが何らかの影響を与えたのかも知れません。
この日、54群の元の場所の近辺で動けなくなっていたミツバチは極く僅かでした。
他方、50群はこの日(12月25日)になって元の巣箱の場所にやって来るようになりました。
15時過ぎに元50群を置いていた場所を見ると、動けなくなっているミツバチが3匹いました。この3匹は50群の巣箱の中に戻しました。
12月26日になると、54群は、午前中ももうほとんど元の巣箱の場所に行かなくなっていました。そして、12月28日には、元の巣箱の場所へは、既に全く行かなくなっていました。
越冬に向け、赤い屋根の巣箱で、今年最後の底箱交換を行いました(赤い屋根の巣箱Aは既に崩壊)。
前回から
午後には蜜蝋が固まっていました。寸胴鍋から蜜蝋を取り出したのですが、ステンレスのメッシュザルとメッシュの収納袋にまだ多めに蜜蝋が残っていました。今度も水が黄色みがかっていましたので、蜂蜜が溶けたのではないようです。蜜蝋に含まれている水溶性の成分なのでしょうか。
取り出した蜜蝋の直径はおよそ25cm、厚みは4.3mm前後、重さは195g程ありました。不純物を漉す前の蜜蝋よりも、厚みで2mm、重さで86g程少なくなっていました。
12月6日、蜜蝋作りを始めました。
巣板を切り離した後の枠板に付いていた蜂蜜を水で洗い流し、枠板を分解して巣礎の残りを取り出しました。
巣板などが入った大きな鍋に水を入れ、巣板に付いている蜂蜜を水で溶かして取り除きます。
洗った巣板を26cm寸胴鍋に入れ、5L程水を入れて火にかけます。
加熱を止め、このまま次の日まで冷えるのを待つことにしました。
12月7日、蜜蝋が水と分離して浮かんで固まっていました。
蜜蝋の上面には不純物がついていました。蜜蝋の直径はおよそ25cm、厚みは6.3mm前後、重さは281g程ありました。
蜜蝋から不純物を取り除くことにしました。蜜蝋を4片に割り、メッシュの収納袋に入れ、寸胴鍋に入れました。収納袋の上にステンレスのメッシュザルを被せ、そのザルの上に重しを載せ、水を入れて加熱しました。
水温が80℃程になると、蜜蝋が溶けて浮いてくるようになりました。
12月4日に、赤い屋根の巣箱Aの採蜜箱から採蜜した蜂蜜が、漉し器からほとんど滴下したようです。容器に1.4L程貯まっていました。
糖度を測ってみると、79.2度程(79.0 79.1 79.6 79.3 79.1の平均)ありました。
保管のため、瓶等に詰めました。
7個の小瓶には200gずつ、DISPENSERには322g、残りが65gで、合わせると1787gになりました。
赤い屋根の巣箱での養蜂では、家庭で蜂蜜を消費することを想定しています。ですから、家族構成によって違いがあるとは思いますが、一度の採蜜で1.8kg程採れれば、取り敢えず十分でしょう。今年は採蜜箱1つだけから採蜜しましたが、来年は複数の採蜜箱から採蜜できれば思います。
今年の9月21日のブログ「赤い屋根の巣箱の貯蜜」で、「採蜜するには、遠心分離器が利用できるように、1枚1枚の巣板が収納できるケースを作ると便利ですから、そのような収納ケースを作ってから採蜜しようと思います」と書いていましたが、この度(12月4日)、その収納ケースを作りました。
この収納ケース(蜜分離籠)は、透明アクリル板を使っています。また、遠心分離器が回転する際に、巣板が外れないように、アルミの丸棒を使っています。
採蜜に使ったのは、赤い屋根の巣箱Aの1段目の採蜜箱です。
まず、巣板を採蜜箱の側面から切り離します。
巣板を採蜜箱から取り出します。
巣板を枠板から切り離します。
切り取った蜜巣を蜜分離籠に入れて行きます。蜜分離籠に蜜巣を4枚入れるとアルミ棒で支えます。
もう1つの蜜分離籠にも同じようにして蜜巣を入れます。この後、この2つの蜜分離籠を遠心分離器にセットします。
これで採蜜の準備は完了です。遠心分離器を回転させた後、蜜分離籠を取り出すし、巣房から蜂蜜が抜けていました。
初めて見たスズメバチ科のハチです。蜜を求めて多数やって来るようになりました。
クロスズメバチはスズメバチ科のハチです。肉食もします。知人が見つけたクロスズメバチはミツバチを捕食していました。
44群は、3個の赤い屋根の巣箱の中では最も繁栄していたのですが、秋になって急速に働きバチの数が減っていました。
11月15日、数日前からその気配に気づいていたのですが、この日、盗蜂を確認しました。巣箱を出入りするミツバチがかなりの数いて、貯蜜を吸っている働きバチを巣箱側面の観察窓越しに見ました。
それから6日後の11月21日、ついに44群は崩壊していました。底箱に女王バチの死体がありました。巣板は底箱の底面まで延びていました。
庭でカマキリムシを幾匹か見かけていました。その中にはミツバチの巣箱にやって来ているのもいましたし、スズメバチ捕獲器に入り込んで、死んでしまったのもいました。
今日は、カマキリムシがミツバチを捕らえる瞬間を見ることができました。カマキリもこの時期、昆虫が少なくなると、ミツバチの天敵になるようです。
赤い屋根の粘着捕獲器の1つを赤い屋根の巣箱を置いている台に設置していますが、捕獲器の縦幅の方が台の幅の30cmよりも長いため、捕獲器の脚が1部分はみ出していました。そこで、粘着捕獲器を台の上で安定させるために、捕獲器用の台を作成しました。
粘着捕獲器用の台の底面は、巣箱用の台から浮かせています。そうすることで、降雨後に両方の台が乾燥し易いようにしています。また、捕獲器用の台の中央は大きく空けていて、捕獲器に設置した粘着板を下から押して取り出し易くしています。
5群は急速に勢いがなくなってきていました。少し前の内検で女王バチがいないことが分かっていて、変成王台が1個見つかっていました。
9月28日、その5群の巣門周辺を比較的多くのミツバチが飛び交っていました。盗蜂を疑い確認するために巣箱を開けてみると、やはり盗蜂に遭っていました。
8月13日に「赤い屋根の巣箱」に設置した改良スズメバチ捕獲器のその後です。
捕獲器から捕獲したスズメバチを最後に取り出したのがいつだったのかの記録がありませんので、捕獲期間が不明ですが、以下は9月22日の捕獲器内の様子です。
捕獲スペースの2段目(上段)により多くのスズメバチが入っていることが分かります。捕獲スペースの2段構造が機能しているようです。
また、8月13日の改良捕獲器設置後、捕獲器内に入ったスズメバチをミツバチが追撃(追撃することで多くのミツバチが殺されることがしばしばあった)する場面はありませんでした。捕獲スペースの仕様が生かされたようです。
あれほど繁栄していた赤い屋根の巣箱A( 44群)ですが、急速に勢いが衰えてきていました。そこで、採蜜箱を3段にしていましたが、全て取り払うことにしました。
採蜜箱の1段目と2段目を切り離した際、2段目から下に延びていた蜜巣の一部が切り取られました。それが1段目の採蜜箱の上に付着していました。
この蜜巣を取り払い、この部分は食用にしました。後日、1段目の採蜜箱の重さを量ってみると、4.3kgありました。
2段目は2.5kg、最上段の3段目は1.6kgありました。
そこで、貯蜜の量ですが、巣板の盛られた状態に違いはありますが、1段目の場合は4.3kgから1.6kgを引くと2.7kg、2段目の場合は0.9kgになります。したがって貯密量のおおよその重さは、3.6kgとなります。既に食用にした部分の蜜を考慮すると、貯蜜の量は、通常の蜜巣枠の2枚程度でしょうか。
1つの採蜜箱の中の巣板の面積は、通常の巣礎枠の2枚分ですから、1段目の貯密量の2.7kgは、通常の巣礎枠の2枚分と貯蜜の量がほぼ一致しています。
採蜜するには、遠心分離器が利用できるように、1枚1枚の巣板が収納できるケースを作ると便利ですから、そのような収納ケースを作ってから採蜜しようと思います。
9月13日、54群に赤い屋根の巣箱用に製作した試作品のスズメバチ捕獲器を取り付けました。すると、直ぐ隣りの今は使われていない重箱式巣箱の巣門(54群と巣門の環境が類似している)を、戻ってきたミツバチが出入りしだしました。54群の巣箱にも近づくのですが、巣箱には入って行かないようです。
そこで、スズメバチ捕獲器を取り外しました。すると54群の巣箱に戻って行きました。
このミツバチの行動から、ミツバチが巣箱、限定的に言えば巣門の位置をどのようにして覚えているかが分かります。三次元の空間的な位置のみでなく、巣門の環境を画像として覚えていて、(眼で見た)巣門の環境の方を優先していることになります。
8月26日にヘギイタダニを調べる器具を50群の底箱に設置しておきました。その器具をほぼ1週間後の9月3日に取り出しました。
小さな点が多数見えますが、近くで見るとそれらはヘギイタダニでした。
ダニ駆除剤は入れていないにも関わらず、これだけたくさんのヘギイタダニが1週間程度で落下したのですから、巣箱の中には今もとても多くのダニがいることがわかります。
この日、アピスタンを飼育中の全ての巣箱に投与することにしました。一般的な巣枠で飼育している群が5群、重箱式が1群、縦長式が1群、そして赤い屋根の巣箱が3群、の計10群が対象です。
上の写真のように、赤い屋根の巣箱にも懸垂型の駆除剤が使えました。
8月26日のブログ「相次ぐ真夏の崩壊」で8月に4つの群が崩壊したことを書きましたが、9月2日には、12群が崩壊しているのが分かりました。
実はその崩壊が分かる前に、次のような光景を目にしていました。
12群の東隣りには10群の巣箱を置いているのですが、その巣箱の天板の上にネズミ捕りシートを置いていました。そのネズミ捕りシートに1匹の働きバチと女王バチが捕らえられていたのです。まだ2匹とも元気でした。なぜこんなところに女王バチがいるのでしょう。この女王バチはどこから来たのでしょうか。
そこで、西隣りの12群の巣箱を開けたのですが、その時、この12群が崩壊しているのが分かったのです。確言はできないものの、この女王バチは12群の女王バチだったのでしょう。
12群の巣脾を見ると蜜がたくさんありました。ただ、蓋がかかっている巣房の中には穴が空いている巣房がありました。
巣箱の底はきれいで、ヘギイタダニなどの死体は見つかりません。
8月26日のブログでは、「8月に4群が崩壊してしまったのですが、何れも貯蜜がありましたので、蜜切れで餓死したわけではありません。個々の崩壊がそれぞれなぜ起こったのかは、分からないままになりました」と書きましたが、今回は群の崩壊の原因をヘギイタダニの可能性から調べることにしました。
蓋のある巣房を崩してみると、ヘギイタダニが見つかりました。
巣箱に小型のアリがやって来ていたのですが、巣房を崩すとその中に居たヘギイタダニを狩っていました。ヘギイタダニの死体が巣箱の底になかったのは、こうしてアリが巣へ運んで行ったからなのかも知れません。
驚いたことは、まだ幼虫の段階の1つの巣房の中に複数のヘギイタダニがいたことです。しかも、それが多くの巣房で見られました。
ダニの駆除剤の説明では、1つの巣房に1匹のヘギイタダニが入るように読み取れますが、この崩壊した12群はそうではないのですから、恐らく蓋のある巣房の数よりもダニの個体数の方が多くなっていたのでしょう。12群はダニで末期状態になっていたようです。
蓋のある巣房を20個調べてみました。その結果は、ヘギイタダニが居なかったのは11個で、居たのは9個でした。45%の有蓋巣房にヘギイタダニが居たことになります。
8月に崩壊した4つの群も、恐らく多数のヘギイタダニに寄生されたのが崩壊の原因だったのでしょう。
崩壊後、ミツバチの死体が巣箱の中に残っていないのは、群ごと巣を捨てて出て行ったからなのでしょう。冒頭で書いたように、ミツバチの女王バチがネズミ捕りシートで見つかったのも、8月9日の夕刻、51群周辺をいつもになく多めのミツバチが飛び交っているのを目撃したのも、群ごと巣を捨てて出て行ったからなのでしょう。
スズメバチ対策に粘着ネズミ捕りシートを使っていて、2点改善したいことがありました。1つは、ネズミ捕りシートに耐水性はあるものの、それでも濡らしたくないことと、2つ目は、捕らえられたスズメバチがもがく間にシートからはみ出して、シートを置いている台などに粘着剤が付くのを防ぐこと(捕らえられたスズメバチが、もがく間にシートからはみ出すことがあるため)です。
そこで、ネズミ捕りシートを収納する次のような容器を作りました。材質はアクリルです。
8月28日、赤い屋根の巣箱の横に設置しました。
次の日の朝方、スズメバチを捕らえることができていませんでしたので、網でスズメバチを捕らえるなどして、徐々にお捕りを増やして、夕刻までにお捕りを8匹にしました。
更に次の日(8月30日)の夕刻になって、やっと1匹ですが、スズメバチを捕獲することができました。
9月2日、降雨後、この捕獲器を見に行くと、粘着シートの上に水滴があったものの、粘着シートの厚紙の部分に水が染み込んではいませんでした。
粘着剤が容器の外に着かない構造にしていますから、その点を含めてこの粘着捕獲器は、十分に機能することが分かりました。
この捕獲器を「赤い屋根の粘着捕獲器」と呼ぶことにします。
8月16日、17群が崩壊していました。
遠心分離器で採蜜をすると、2.41kgの蜜を取り出すことができました。糖度は3度測り、80.4度・79.2度・79.4度でした。
8月18日、26群が崩壊していました。
同日(8月18日)、51群も崩壊しているように見えました。そこで、巣箱を解体し始めたのですが、僅かにミツバチがいるのに気づきました。ただ、女王バチがいないことが分かりましたので、巣板を巣箱から取り除きました。
ところで、8月9日、夕刻、51群周辺をいつもになく多めのミツバチが飛び交っているのを目撃していました。
そしてほぼ同時刻、49群にも異変が起きていました。架台の脚に群れを作ることは、これまでになかったことです。
この時の51群と49群の異変が、その後の51群が崩壊直前になっていたことと何らかの関連があるのかどうかについては不明です。
翌日の8月19日、26群と51群の貯蜜を遠心分離器で採蜜し、4.774kgの蜜を取り出すことができました。糖度は3度測り、79.9度・81.8度・78.9度でした。セイヨウミツバチを重箱式巣箱で飼育していても、趣味の養蜂なら、遠心分離器を使って十分な量の蜜が採れることが分かりました。
8月26日、47群が崩壊していました。この47群も蜜を残していました。
巣脾の様子を見ると、あちこちにスムシがいました。ハチ群が崩壊して時間が経っているようです。また、蜜蓋が掛かっていない蜜房の蜜に気泡が見られ、醗酵が始まっているようです。
遠心分離器で採蜜するわけにはいかないので、47群が残した蜂蜜は、ミツバチにリサイクルさせようと思います。
以上のように、8月に4群が崩壊してしまったのですが、何れも貯蜜がありましたので、蜜切れで餓死したわけではありません。個々の崩壊がそれぞれなぜ起こったのかは、分からないままになりました。
8月9日にスズメバチが多数襲来した時、スズメバチ捕獲器(設計図)でスズメバチを捕獲できていませんでした。その原因は、2段ある捕捉空間の内、1段目(下段)への入り口が前面の金網の奥にあるからでしょう。
そこで、1段目への入り口を金網の面よりも前方に出しました。
また、2段目への入り口はアクリル板に接するようにしました。
改良したスズメバチ捕獲器を取り付けた翌日の8月14日、赤い屋根の巣箱Aの捕獲器でスズメバチが捕獲できていました。
改良することで捕獲器が機能するようになったようです。